2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 21:40:49.45 ID:wRbJl8PA0
◆
湧き上がる鼓動は、決して嘘なんかじゃないのです。
― ver ミサカ ―
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 21:44:51.86 ID:wRbJl8PA0
寸分の狂いもない同一の遺伝子を持つ自分達は、通称『妹達(シスターズ)』と呼ばれ、
量産型軍用クローンとしての商品価値を基に『製造』された実に人工的な生物だ。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 21:47:15.01 ID:wRbJl8PA0
現在、そのおよそ半分がこの世に存在せず、およそ半分が短いと思われる生にしがみついている。
有機物の生命なのに無機物の感情しか持ち合わせていなかった自分達だが、八月末日の実験終了を機に『新たな生』を手に入れた。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 21:53:36.71 ID:wRbJl8PA0
◆
「……はふぅ」
思春期オーラを全力で放つ桃色吐息が聞こえてきたのは、
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 22:00:19.02 ID:wRbJl8PA0
「なんですか。その砂糖より甘ったるそうなため息は、とミサカは間抜け面を晒すミサカ一〇〇三二号に話しかけます」
「……ほへぇ」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/06/19(日) 22:04:02.70 ID:7KRgBQHVo
期待
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 22:12:48.58 ID:wRbJl8PA0
普段からあまり焦点の合わない瞳をさらに何処かに飛ばしている、もう一人の『自分』――ミサカ一〇〇三二号――は放っておいて、
未だに己の前に立ちはだかる敵と向き合うためにスプーンを持ち構え直す。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2011/06/19(日) 22:17:22.27 ID:IoyJ/Mj2o
「」の後ろにバキッとかないうえに地の文まであるssは久しぶりだな
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 22:22:57.05 ID:wRbJl8PA0
正午過ぎ――。正しく言えば一二時〇八分に注文し、一二時一三分に品物が自分の手元へと運ばれてきた。
それからチマチマちまちま食べ進めてようやくこの量まで敵を追い詰めた経緯を思い返す。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/06/19(日) 22:38:40.74 ID:qObtOY+o0
愛しいとか愛しきとかじゃなくていとしなの?
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/19(日) 22:40:15.53 ID:wRbJl8PA0
五分後。
「……あの、大丈夫ですか? とミサカは屍と化したミサカ一〇一〇一号に恐る恐る尋ねてみるのですが……」
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