42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/06/20(月) 12:27:30.82 ID:8OnljcsQ0
砂糖の欠片を二つ溶かし、備え付けのスプーンでくるくるとカップの中で円を描く。
甘いモノが好きな性分を隠さなくなったのはいつだっただろうか、と円のグルグルを見ながら思う。
今の自分がそのまま十年前の世界へタイムスリップしてみたら面白いかもしれない、と夢物語を想像した。
誰もが驚愕し、信じられないようなモノを見る目で自分を視界に入れるだろう。
絹旗は絶句しそうだ。
浜面はこの世の終りの表情をするだろうし、
滝壺は……、いや、あの子は特に変わらなそうだ。
―――それで、
『なになに!? 麦野ってば、結局そういう乙女なところもある訳なの?』
(…………、って、ね)
今はもう聞けない声が、聞こえてきた。
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