過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:43:03.46 ID:iNmol0qk0
やがて演奏が終了し、テンションが上がりきっている梓がやや息を切らしながら言う。

「す、すごかったです……ありがとうございました! すみません、私……みなさんの足を引っ張っちゃって」

梓は自分の技術が至らないと謝るが、一同は驚きの表情を浮かべていた。特に唯は顔面蒼白である。
以下略



123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:44:21.51 ID:iNmol0qk0
その場でしばらく話をしていると、完全下校時刻を伝える放送がスタジオ内のスピーカーから聞こえてきた。

「あ……」

梓が残念そうな表情をする。
以下略



124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:45:17.53 ID:iNmol0qk0
答えはNOと決まっている。
しかし、それを即答できる者はいなかった。
先ほどの梓を交えての演奏は、放課後ティータイムのメンバーにも影響を与え、
皆、少なからず梓と一緒に演奏したいという感情が芽生えていた。

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125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:46:37.47 ID:iNmol0qk0
「……あ、あの。すいません、やっぱり迷惑でしたよね」

沈黙をNOと受け取った梓は、申し訳なさそうに言う。

「梓ちゃん」
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126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:48:32.72 ID:iNmol0qk0




「な……なにがあったの?」
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127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:49:26.38 ID:iNmol0qk0
唯のバリアーは、もう限界近くまで達している。
澪は床をほふく前進しながら、床が存在するギリギリのところまで進み、左手を上げて能力の発動の準備をする。
下を見ると、紬の言った通り九人の男がこちらにむかってマシンガンを撃っており、
中央には駆動鎧を着てバズーカを装備したリーダーとおぼしき男がいた。

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128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:50:56.93 ID:iNmol0qk0
一方、澪は玄関から出て先ほど倒した男たちを確認しに行く。
向かいの家の壁にめり込んでいる九人は、既に死亡していた。
そして、駆動鎧に身を守られていたリーダーは、まだ息があった。

「これは好都合だな……ムギ! 聞こえてる?」
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129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:52:44.62 ID:iNmol0qk0



一同は第八学区を離れ、第七学区を越えて第十学区のアジトへと逃げ込んだ。
このアジトの周りには寂れた廃ビルや、怪しい施設が立ち並び、遠くにはスラム街のような地域が見える。
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130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:53:49.17 ID:iNmol0qk0
「……梓を殺すなんて、考えたくもないよ」

最も残酷で簡単な方法は梓を殺害することだが、その選択肢を澪はすぐに否定した。

「……口封じして、表に返すか? 今回のことでショックを受けてるだろうから、そう簡単にペラペラしゃべっちまうとは思えないしな」
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131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:56:18.15 ID:iNmol0qk0
律たち三人が部屋の扉を開けると、中にはうつむいている梓と、彼女を抱きしめている唯の姿があった。

「……梓、聞いてくれ。唯もだ」

「りっちゃん……」
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132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 13:57:21.60 ID:iNmol0qk0



数日後、桜ヶ丘女子高にて。

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