過去ログ - とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)
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217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/26(日) 16:05:58.82 ID:iNmol0qk0
(このままじゃお姉ちゃんが……助けなきゃ!)

いつのまにか、足の傷は治っていた。憂は唯のもとへと駆け寄る。

「お姉ちゃん!」

「あはははは!! 来ないでよ、憂!! 来たら、わる〜いお姉ちゃんが、殺しちゃうよ!?」

憂めがけて黒いオーラが吹き荒れる。一瞬たじろぐも、憂は再び歩みを進める。

「……お願い、やめてよお姉ちゃん!! このままじゃ、お姉ちゃんも……!」

しかし、憂の声は唯に届かない。謎のオーラによって作られた大きな「手」が、憂の首を絞め、持ち上げる。

「うぐぅっ……!!」

「あはははは!! 憂、わたしはこんなことしちゃうんだよ! 妹を殺してもなんとも思わないんだよ!
ねえ、嫌いになったでしょ!? あは、あはは!」

「う……ぐ……!!」

憂は必死に言葉を発しようとするが、首を締められているため声にならない。だんだんと、意識が朦朧としてくる。

(お姉ちゃん……殺すだなんて、嘘。こんな弱い力じゃ、死なないよ?
こんなになってまで、私のこと、考えてくれる、優しい、お姉ちゃん……大好き、だよ)

意識が薄れてくるのは、首を絞められたことによるものなのか、それとも唯の能力なのか。
そのまま、憂は意識を失った。


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