過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:40:10.25 ID:pd9i2CU5o
「うぐう!!」
「お腹ですわっ!」
衝撃に狂ったほむらの体が、また呼吸を忘れた。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:40:43.56 ID:pd9i2CU5o
「いっ…痛い!」
ほむらの長い三つ編みの髪が引っ張られ、感じる痛みを何とか和らげようと、そのベクトルに従うようにほむらは顔を上げた。
「ほら、しっかり立ち上がってくださいまし」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:41:58.86 ID:pd9i2CU5o
「おえええええっ」
ほむらは嘔吐し、その吐瀉物の上に腹を抱えて倒れこんだ。
「まあ、とても汚いですわ!」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:42:49.22 ID:pd9i2CU5o
さっきまでとは打って変わった二人のうろたえ芝居がほむらの耳に届いてきて、彼女は漸く命の危険が去ったのだと安堵した。
そして暗転した世界の中、声だけ聞こえたさやかという女生徒にほむらは深く感謝した。
「ふう、危なかったね。 さやかはああいう性格だから、こう言う事をしているとがみがみとうるさいんだ。」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:43:31.87 ID:pd9i2CU5o
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:44:06.65 ID:pd9i2CU5o
「ほむらちゃん! 大丈夫!?」
あれから3発食らってダウンしていたほむらのもとに、切羽詰った声と共にまどかが駆けてきた。
そしてすぐに背中を撫でるまどかの掌を感じ取り、ほむらは今度こそ危機は去ったのだと感じた。
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:44:59.49 ID:pd9i2CU5o
ほむらが動けるようになるまでまどかは背中をさすり続けてくれた。
そして吐瀉物で汚れたほむらの制服を自分のハンカチで拭いてくれ、地面にぶち撒かれたそれも綺麗に片付けてくれた。
ほむらはその様子をただ呆然と見ていることしか出来ず、自分は死んだほうがいいのかもしれない、そう思っていた。
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:45:57.10 ID:pd9i2CU5o
「さやかちゃん、ここまで付き合ってくれて本当にありがとう。
私はもう少しほむらちゃんの様子を見てから帰るから、先に帰ってていいよ」
保健医が不在であった保健室で、まどかがそう伝えると、さやかはお言葉に甘えまして、と言って颯爽と保健室を出て行った。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:46:33.58 ID:pd9i2CU5o
息遣いまで感じられる距離にその顔が近づいたとき、ほむらの中で何かが壊れた気がした。
そして決定的だったのは、おでことおでこが触れ合ったその瞬間だった。
「ひゃあああああっ!!」
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:47:11.18 ID:pd9i2CU5o
「きゃあっ!! ほむらちゃん…!!」
だがその時、まどかが張り裂けるような悲鳴を上げてほむらから離れた。
快楽の虜になっていたほむらには突然何が起こったのか知れなかったが、ワンクッション置いた後、
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:47:59.82 ID:pd9i2CU5o
しばらく呆けていると、不意に保健室の扉が開いた。
誰が入ってきたかは知らなかったが、ほむらは自分を殺して欲しいと頼むつもりで、扉に顔を向けた。
「ほむらちゃん! 大丈夫!?」
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