過去ログ - 杏子「あたしの恋はベリーハード」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2011/06/30(木) 20:28:29.78 ID:npPmvqqY0
ふぇぇ・・・ままといっちょにみるのぉ
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:28:55.52 ID:pd9i2CU5o
ストローを止めると、少し遅れて氷の触れ合う音も止んだ。 それを確認し、ほむらはほんの一口、ドリンクを吸った。
グラスの中の液面が僅かに下がる。
「まどかは完全に私のものだから」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:29:31.28 ID:pd9i2CU5o
「聞きたい?」
杏子が視線を横に向け直すと、ストローがドリンクに染まり、グラスの液面がまた少し、下がるのが見えた。
「ああ、聞きたいね」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:31:16.84 ID:pd9i2CU5o
第一章 転入
「あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:31:53.59 ID:pd9i2CU5o
「暁美さん?」
物珍しさに取り付かれた、クラスメート達の質問攻めをストップさせたその声の方に振り返ると、
優しそうな表情をたたえた女生徒がほむらに微笑みかけていた。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:32:33.51 ID:pd9i2CU5o
「ごめんね。 みんな悪気は無いんだけど、転校生なんて珍しいから、ハシャイジャッテ!」
「いえ、その…ありがとうございます…」
そう言った後で、折角話しかけてくれたのに会話としてそれを発展させることが出来ない自分をほむらは更に嫌悪した。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:33:13.08 ID:pd9i2CU5o
ほむらは、まどかが自分の事を下の名前で呼ぼうとしているのだと知り、少し気持ちが陰った。
そんな自分の内面は他人の好意を無下にしているようで、更に罪悪感が積もってくる。
「私、その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…すごく、変な名前だし…」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:33:54.60 ID:pd9i2CU5o
「――名前負け、してます」
モヤモヤと、いくつも言いたいことが複雑に頭の中を巡っているが、結局それしか言葉に出来なかった。
「そんなのもったいないよ。 せっかく素敵な名前なんだから、ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:34:36.63 ID:pd9i2CU5o
保健室で薬を服用している最中から、ほむらは胸の内に冷たい不安が溜まっていくのを感じていた。
この学校の構造はよくわからないし、建物の中はどこも似たような調子で、ここが何階かも分からない。
ドジな自分は休み時間が終わるまでに教室に戻ることが出来ないかもしれない…
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage ]
2011/06/30(木) 20:35:17.15 ID:pd9i2CU5o
数学の授業が開始されて数十分後、ほむらはせっかく治ったばかりの心臓が停止するかと思った。
そしてその危機は今以て継続中である。
全開の鼓動に、いつこの慣らし運転中の脆弱な血流ポンプがぶっこわれるのかと不安になる。
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