過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」2
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797: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:42:18.57 ID:0eURSEjko

(……着弾が拳銃に比べて遅かったし、ロケット独特の噴進音も聞こえなかった。
 わざわざ銃弾じゃなくて榴弾で狙ってきたって事は、グレネードランチャーかな。
 "当てれば終わる"武器って事は腕に自信がないのかな? とはいえサブ兵装にライフルやらサブマシがないとは限らないし)

以下略



798: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:43:09.88 ID:0eURSEjko

地下10階・23番大試験場。

 火球が炸裂し、美琴が盾にした砂鉄が爆ぜる音が響く。
心もとなくなった盾を補強しつつ、美琴は別の操作を砂鉄に加える。
以下略



799: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:44:15.78 ID:0eURSEjko

 凶器が直撃する直前、『業火焔弾』の足元から轟々とうなりを上げ、炎の壁が噴き上がる。
もちろん、実体のない炎に実体のある砂鉄を防げる道理はない。
しかし、

以下略



800: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:45:44.53 ID:0eURSEjko

 美琴の眼前で、突如空気が爆ぜる。
彼女が放とうとしていた電撃の副産物ではなく、『業火焔弾』が小さな爆発を起こしたのだ。
反射的に腕で目を覆ってしまい、指向性を失った電流が美琴の周囲を走った。

以下略



801: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:46:52.10 ID:0eURSEjko

地下4階・通路。

 倒れていた防衛隊員達の周囲の床が変色し、彼らの体がずぶずぶと沈んでいく。
番外個体を捕らえたのと同じように、襲撃者の能力だろう。
以下略



802: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:47:48.05 ID:0eURSEjko

 まるで不格好な、槍投げのフォームに似た動きだった。
ただし投げたのは槍ではなく圧縮された"空気"だ。
一方通行は左手に掴んだ空気のベクトルを収束し、あたかも槍のようにして撃ち出した。

以下略



803: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:48:36.20 ID:0eURSEjko

「『油性兵装(ミリタリーオイル)』」

少女は呟く。

以下略



804: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:50:36.52 ID:0eURSEjko

そう嘯く少女に、一方通行は鼻を鳴らす。

「……『闇』は解体したはずだ。俺がそォ仕向け、クソどもはそォ話を進めた。
 なのにこの期に及ンで、なぜオマエみてェな連中が生き残ってやがる?」
以下略



805: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:52:48.25 ID:0eURSEjko

 一方通行が大きく飛びのいた。
寸前まで彼がいた場所を床から飛び出した大きな杭が貫く。

その場だけではない。
以下略



806: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:54:17.44 ID:0eURSEjko

 大きな杭を踏み砕き、その勢いで一方通行は壁際へと跳んだ。
勢いよく振られた彼の腕が壁に生えた杭を砕き、そのまま壁材へとめり込む。
メキメキと音を立てて"引っこ抜いた"壁材に周囲からかき集めたありったけの運動エネルギーを乗せ、思い切り投擲した。

以下略



807: ◆nW2JZrx2Lo[saga]
2012/02/06(月) 01:56:32.69 ID:0eURSEjko

 あるいは施設の一部を崩落させるような攻撃をすれば、『油性兵装』は耐えることも逃れることもできずに瓦礫の中へと消えるかもしれない。
だがここは敵本拠地であり、どこに誰がいるのかもつかめない場所だ。
万が一『第三次製造計画』を攻撃に巻き込んだ時のことを考えると、その手段は最初から考慮に入れることもできない。
そんな葛藤を見透かすように、少女は言う。
以下略



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