過去ログ - さだのり「桜は散る、陽は沈む・・・そして、思い出はいつかは消える」
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707: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/30(水) 17:06:59.09 ID:MwPaoUN60

「…」

男は、牢獄の中で考えていた

以下略



708: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/30(水) 17:11:45.37 ID:MwPaoUN60

「ほら、食事だ」

看守が持ってきたのは、また肉料理だった

以下略



709: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/30(水) 17:29:43.52 ID:MwPaoUN60
「…あ…」

信じられない、男は看守が撃った麻酔弾に、自分に掛けられていた手錠の鎖を当てたのだ

弾けた鎖は、最早何の意味も成さない
以下略



710: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/30(水) 23:18:05.48 ID:MwPaoUN60
「…やめろ…」

片方の視界は真っ赤に染まっている、血の色だ

「看守さん、一つ訊きたいことがあるんだけどさぁ」
以下略



711: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/30(水) 23:27:20.06 ID:MwPaoUN60
「…無理だと?」

男が顔をしかめる

「…俺はな、両親は昔に戦争で死んだし、奥さんなんてものはいない!!彼女だって二年前に他の男に取られた、クズみたいな人間なんだよ!!」
以下略



712: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/31(木) 09:40:38.88 ID:kNV5nWmT0

「…ははは…」

吊るされた男みたいだな、なんて看守は一人で笑っていた

以下略



713: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/31(木) 09:47:55.17 ID:kNV5nWmT0

「お隣さーん、元気ぃ?」

「お、お前…何をしたんだ」

以下略



714: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/31(木) 15:08:57.95 ID:kNV5nWmT0
「あーあー、廊下に見張りも置かないなんてねぇ」

呆れたように男が呟く

誰もそれには答えない、あまりに正論だからだ
以下略



715: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/05/31(木) 15:16:15.22 ID:kNV5nWmT0
「…お…俺達だって、そりゃ…」

「…一つ、お願いしてもいいかなぁ」

男がにやりと笑う、口の端から自然と涎がこぼれた
以下略



716: ◆G2uuPnv9Q.[sage saga]
2012/06/01(金) 21:06:33.11 ID:DkAXabAZ0


さだのり「…」

突然、本当に突然だがさだのりの背筋に寒気が走った
以下略



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