41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/14(日) 20:04:26.48 ID:kPL2CQfgo
あまりの唐突さに、あっけにとられて、頭の中がまっしろになる。
いったい何に笑ってるのだろう、と考えてもわからなかった。
不思議なことに、その原因のない笑いは私にも伝染して、次第に口元を緩ませ、やがて笑い声となって私の口からもあふれた。
言葉にできない瞬間だった。
心臓がどきどきした。
和ちゃんは普段あまり大きな声で笑うタイプじゃないけど、一緒に声を合わせて笑ったことくらい今まで何度もある。
今度に限って、どうしてこんなに印象深いのか不思議だった。
あまりへんなことに頭を使い過ぎていたため、私は少しおかしくなっているのかもしれなかった。
笑い終えた後も、感動は強く持続した。
私の体は自然に動いた。
頭で思ったり、言葉が喉の奥に引っ掛かったりすることはなかった。
私は当然のように和ちゃんの手を掴んだ。
さわることは恐ろしくなかった。
「座ろっか」
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