過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 23:56:35.81 ID:Kimfkg5IO
それでもなお、少女は負ける気がしなかった。

杏子(不思議だな……今日はいつもより身体が軽い)

普段の数倍身体がよく動くのだ。
以下略



71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 23:57:51.21 ID:Kimfkg5IO

ヘクター・ドイルは興奮していた。

もしも男のままであったなら、思わず射精していたかもしれない。

以下略



72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 23:58:39.29 ID:Kimfkg5IO
人を壊す味を占めて以来、ドイルは土を舐めたことがなかった。
常に捕食者の側であり続けた。
そのうちに、退屈を感じるようになった。
己を倒す者……捕食者を求めだしたからだ。

以下略



73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/18(月) 23:59:56.93 ID:Kimfkg5IO

数分が経過しいていた。
尋常の戦闘では、これほどに均衡状態が続くことはない。
魔法少女の身体能力……無尽蔵のスタミナがこれを可能にするのだ。
杏子が跳躍(と)び、ドイルが追う。
以下略



74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/19(火) 00:01:28.61 ID:P+f7xISIO
魔法少女の“相手”をしたことは幾度となくあるが、これほど苦戦した事は指で数えるほどであった。

己の力で、家族が死んだ。
この力は総て自分の為に使う……
そう決意してからは、たとえ同族であろうと、殺すことも厭(いと)わなかった。
以下略



75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/19(火) 00:02:59.96 ID:P+f7xISIO

最初に動いたのは杏子であった。
ドイルの右肘がテレフォン気味に引かれる。
強烈な拳を繰り出すために。
常人から見ればわずかな“ため”であったが、今の杏子には十二分な間隙(すき)であった。
以下略



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/19(火) 00:04:54.51 ID:P+f7xISIO

杏子(〜〜ッッ!!?)

あまりにも不可思議(おかし)な一閃に、杏子は思考能力を奪われた。

以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/19(火) 00:07:06.45 ID:P+f7xISIO

杏子「ッッがぁぁああああ!!?」

少女は悶絶した。
右腕から脳天まで、痛みが疾り抜ける。
以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/07/19(火) 00:08:41.34 ID:P+f7xISIO

ドイルは倒れ込んだ少女のもとに向かい、脈をとった。

ドイル(脈はしっかりしている、生きているな。魔法少女ってやつはまったくタフなもんだぜ)

以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/19(火) 00:09:41.11 ID:P+f7xISIO
あ、やっちまった


ドイルは倒れ込んだ少女のもとに向かい、脈をとった。

以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/19(火) 00:10:32.84 ID:P+f7xISIO

佐倉杏子が目を覚ましたのは夜なってからであった。
身体中に刻まれた傷はもうすでに塞がっている。
魔法少女の回復力が成し得る業であった。
切り飛ばされた右腕は止血されていた。
以下略



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