過去ログ - 青年「チョコレートケーキと抹茶の相性は」
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2:1
2011/07/11(月) 13:17:06.23 ID:W7KQJ5jAO
零話 こうふくのもけい

迫害されていた私を
殺害されかけた私を
助けてくれたお姉ちゃん。
以下略



3:1
2011/07/11(月) 13:18:28.62 ID:W7KQJ5jAO
一話 ちょこれーと


比較的大きな机に、図形や文字がびっしりと書き込まれた紙が何枚か散らばっている。
その紙のそばにはシャープペンシルや万年筆や羽ぺんが散乱していた。
以下略



4:1
2011/07/11(月) 13:19:15.09 ID:W7KQJ5jAO
自分はポッキー、相手はチロルに集中していたのでそれまで無言だったのだ。
少年のサファイアブルーの瞳がルビーレッドの瞳の持ち主を捉える。

少年「ああ、あの95%チョコは凄かったですね。グランデなんか悶えてましたですし」

以下略



5:1
2011/07/11(月) 13:20:11.01 ID:W7KQJ5jAO

遠い目をしながらチロルを口に放り込んだ。包み紙は近くのゴミ箱に捨てる。

青年「でも甘すぎるとくどいんだよな」

以下略



6:1
2011/07/11(月) 13:20:39.29 ID:W7KQJ5jAO
つまり、部屋に入った人間はまっ先に青年を見ることになる。

青年「あっ、ずる――」

抗議の声は勢いよく開いた扉の音によって掻き消された。
以下略



7:1
2011/07/11(月) 13:21:30.53 ID:W7KQJ5jAO
* * *

秘書「面倒くさい『仕事』でも、受けないと駄目って言ったじゃないですか」

青年「ハイ、ソウデスネ」
以下略



8:1
2011/07/11(月) 13:22:01.13 ID:W7KQJ5jAO
青年「人捜しって。そりゃ探偵の仕事だろ」

秘書「そりゃそうですけど。でも公に捜せない人も中にはいるかもしれませんよ」

青年「あー、なるほどな。…考えとく」
以下略



9:1
2011/07/11(月) 13:23:41.81 ID:W7KQJ5jAO
青年が許可を出すと、隙間から細身だが190センチはあるだろう巨体が覗いた。
扉に頭が軽くぶつかったのはいつものことだ。

大男「エデ、ちょっと手を貸してほしい」

以下略



10:1
2011/07/11(月) 13:24:43.24 ID:W7KQJ5jAO
秘書「……色々聞きたいですが、今は手当てをしないと」

意識のない少女の手首を持ち、脈を測る。
するするとその表情が険しいものへと変化した。

以下略



11:1
2011/07/11(月) 13:26:28.18 ID:W7KQJ5jAO
しびれた足を気遣うように立ち上がり、片足で軽く床を蹴った。
彼を中心に黒々とした魔法陣が床の上に現れる。
次の瞬間、一気にそれは広がって彼らが今居る建物を囲んだ。そして色を失って透明になる。

少年「『隠蔽魔術』ですか。ご主人、だいぶうまくなりましたですね」
以下略



12:1
2011/07/11(月) 13:32:03.18 ID:W7KQJ5jAO
青年「あいつ、魔術師だろ」

少女から魔術が身体からかすかに漏れていた。
あの二人は分からないが、青年は視覚でも聴覚でもない感覚でそのことに気付いていた。
傷ついているというのは誰かと戦闘をした結果。
以下略



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