過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/18(木) 01:20:08.18 ID:APD+//JSO
きたかAA略


201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:20:29.65 ID:wGCdZCC0o

「へえ……それじゃ遠慮なく、いただきます」

 対面の席に座って、食卓に手を合わせる……と、そう言えば。

以下略



202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:21:34.22 ID:wGCdZCC0o

「ゆたかちゃん! みなみちゃんも」

 ゆたかちゃんは小さな体をいっぱいに伸ばしてその存在を知らせている。
彼女のすぐ横で、みなみちゃんがしゃがみこんだまま軽い会釈をした。
以下略



203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:22:51.61 ID:wGCdZCC0o

「んでどーよ、やっぱだめか?」
「はい……何も映りません……点くだけです」
「あー、もうみんなダメじゃねえかよーちくしょー」

以下略



204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:24:02.96 ID:wGCdZCC0o

「先輩、見てください」

 そう言って彼女は携帯電話を突き出すと、私に見えるようにリダイヤルのキーを押す。
『自宅』という表示が画面一杯に現れたかと思うと、それはすぐに消えてしまった。
以下略



205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:25:01.57 ID:wGCdZCC0o

「携帯はこの通りです。そこのPCのネットも、固定電話も…
…無いよりはと思ったラジオも、それとテレビも……ぜんぶ、使えないんです。つまり……」

 淡々とした言葉が次第に曇っていき、ついには途切れてしまう。
以下略



206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:26:18.89 ID:wGCdZCC0o

「つまり……陸の孤島ってことね」
「……はい。そういうこと……だと思います」

 彼女はかすかに頷いて、何も映そうとしないテレビに視線を向ける。
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207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:27:19.54 ID:wGCdZCC0o


 つまり、助けは期待できないということだ。
少なくとも、私達が帰る予定だった明後日の昼間までは。

以下略



208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:28:46.60 ID:wGCdZCC0o

 それは、考えることだけ無駄なことなのかもしれない。
なんとか、思考の矛先を切り換える。

「……つかさとみゆきはどうしてるの?」
以下略



209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:30:00.51 ID:wGCdZCC0o

「おふろ、いただきますねー」

 カップの中に朱色が広がっていく様子を楽しんでいるうちに、ゆたかちゃんが浴室へ通じるドアをくぐっていった。
同時にみなみちゃんもテーブルへ場所を移し、コップに注いだ牛乳を一口一口、それが貴重なものだというように飲み始めた。
以下略



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