51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:13:55.85 ID:PNdIIEYCo
それから、特に練習をする事もないまま、私達は帰る事になった。
事情を話してからみんなの表情が重苦しかったのが心苦しかった…。
こういう時、りっちゃんも唯ちゃんもいつもは場を明るくするために面白い事をやってくれるのだけど……そんな様子は微塵もなく…ただただ、重苦しい空気が続くだけだった…
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:14:33.84 ID:PNdIIEYCo
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帰り道
律「あ、私このあとムギと用事あったんだ、だからみんな、先に帰ってて貰っていい?」
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:15:38.84 ID:PNdIIEYCo
唯「えぇ!? そうだったの??」
梓「まさか…2人がそんな関係だったなんて…」
澪「い…いつの間に…いつからだ? なあムギ、いつからそういう関係だったんだ???? なあっ?????」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:16:15.36 ID:PNdIIEYCo
律「ま、冗談はさておいて…いやね、ちょっと曲の事でムギに相談があってさ」
唯「あ、そうだったんだ」
澪「そういう事か…うん、分かった」
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:17:38.57 ID:PNdIIEYCo
通学路を少し外れて歩いたそこは、普段来ない河川敷だった。
夏の夕日は遠くに浮かび、目の前の川を一面、真っ赤な夕日が染め上げる…
遠くの空は薄紫に染まり、星が微かに輝く。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:18:46.26 ID:PNdIIEYCo
紬「んっ…く…美味しい…」
律「だろ? 私のお気に入りだよん」
紬「本当にりっちゃんは、私の知らない事をたくさん教えてくれるわ…ありがとう」
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:19:31.13 ID:PNdIIEYCo
律「…じゃあ、聞き方を変えるよ。 『私達に遠慮してる事』、無いか?」
紬「それは……」
確かに、それはあるにはある…でもそれを話した所でどうにかなるわけでもないし…
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:20:01.79 ID:PNdIIEYCo
律「多分だけど…ムギ、本当は家で開かれるパーティー、嫌なんじゃないか?」
ほら…やっぱり。
思わず笑ってしまう。 この子は…どこまで、私の事を……。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:20:31.19 ID:PNdIIEYCo
紬「…っ…りっ…ちゃん………」
気付けば、また私は泣いていた…。
律「…ああ…」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:21:01.08 ID:PNdIIEYCo
それから、私は…思いの全てをりっちゃんに話した…
心の中で思っている事、心に仕舞っていた本音を…自分の中で仕方ないと割り切って…でも、割り切れなかった本心を、全て彼女にぶつけた…
彼女はそれを黙って聞いてくれて…時折、寂しそうに…頷いてくれて……
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/07/25(月) 19:21:31.07 ID:PNdIIEYCo
紬「りっちゃん……その…人が…」
律「いいじゃない、唯だってよくやってるだろ?」
紬「でも…その……」
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