過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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210: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/10(水) 08:35:02.51 ID:ZVqRrhcAo
・・・

「恐らく、『速記原典』は籠のどっかに仕掛けられてるっぽいぜい。
 玉は今ばらまいてるけど、それならさっきまでは玉は倉庫にあったはず。
 ならさっき探知術式を行った時に、倉庫に探知が向かないとおかしいんだにゃー。
 だけど、探知は『競技場内』に向いた。て事はこの場に固定されてる籠が怪しいってことだ。
 それに、籠の方は随分前から設置されてたらしいからにゃー」

赤組と白組、それぞれ2000人ずつがこの競技に参加するのだ。
それに伴い籠の大きさは半端ない。

故に当日に籠を設置するのは手間なので、
あらかじめ籠だけは設置して置いてあると言う訳である。

「でもさ、どうやって?外の警備見る限りじゃ、わざわざそれを突破するのって無駄じゃないか?」

「多分、籠が外部からの備品だったんだろうさ。
 それなら、警備の薄い外であらかじめ設置しとけばいいはずだ。
 おそらく、『速記原典』の発動のタイミングはオリアナの方で決められるんじゃないか?
 そうすりゃどっかでこの場の事は放送されるだろうから、モニターから見れば発動するタイミングは決められる。
 それに、あっちだって取引は円滑に行いたいはずだぜい?
 なら、騒ぎを無駄に起こすような愚行はしないと思うぞ」

土御門元春は、軽くストレッチをしながら笑った。

「なるほどなー」

兎にも角にも、籠を調べて怪しい何かが無いかを調べればいい。
とはいえ上条には幻想殺しは無いので、何か見つけたら土御門をすぐに呼ぶ事。
上条は自身のすべきことを確認すると、両手で頬を叩き、気合いを入れた。

それに合わせるかのように、玉入れ開始のアナウンスが鳴り響いた。

「「おおおお!!!」」

一同は叫び声を上げながら、玉を拾うべく駆ける。
2000人の塊が二組。赤と白に分かれて走るものだから、土煙が一気に立ちこめた。
何だかノリの軽いBGMを背景に、その内容は苛烈だった。

何せ学園都市が誇る、常盤台中学の生徒達による一斉掃射だ。


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