404: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/25(木) 00:54:46.87 ID:ygwqLV1Vo
あっさりと、自身の立ち場をばらした。
それはローマ正教でも最も重要で秘匿すべき組織の名前。
知っている人間が居たとしても、それを『知るに値する』者で無いと判断された場合、
秘密裏に「処理」される程秘匿されるべき組織で。
そんな組織名をあっけらかんと女は言い放った。
『ふむ、テロ行為指定グループにそのような名前はあったかな』
しかし、その名を聞いてもアレイスターの口調に変化はない。
『6割、7割か。この街の掌握された人員は』
『へぇ、被害状況の把握は出来てるんだ。
でもまあ、それの対応も出来ないようじゃ司令官としては置物レベルね。
アンチスキルだかジャッジメントだか知らないけど、脆弱すぎてあくびが出るわ』
『クク、この街を甘く見てはいかんよ』
『ふふ、負け惜しみとして受け取っておくわ。いずれ10割にするから覚悟しといてね』
『「その程度」で、学園都市の防衛網を砕けたと思うのなら、本当におめでたいな。
この街の形をまるで理解していないと見える』
『へぇ……』
『隠し玉は、君だけの専売特許ではないと言う事だ。
この場でいつまでも暴れると言うのであれば、見せてあげよう。
最も、そこまで学園都市で立って居られるかは君次第だがな』
『何であれ、私は敵対する全てを叩いてつぶす。それは生まれた時からの決定事項』
歌うように、女は無線機に口元を近づける。
『私は、『前方のヴェント』。20億が誇る最終兵器』
一息ついて、最後に告げる。
『全部壊してあげるわ。
あんたの思惑も、禁書目録も、幻想殺しも、超能力者も。
そしてこの街も、文字通り『全部』。この一晩の間にね』
アレイスターの言葉を待たずして、ヴェントは無線機を握りつぶし、2人の通信は終わりを迎えた。
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