632: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/29(木) 13:11:32.69 ID:ILBBzcqxo
おどけながら口を開く垣根に対し、
美鶴は軽く笑みを浮かべながら身を引いた。
どちらにせよ今すぐ召喚器を準備できる訳でもないのだから。
「所で、お前達2人はこの後どうするんだ?」
ここで、美鶴と垣根のやり取りを見ていた真田が垣根とドレスの少女に尋ねた。
情報が欲しいからここに来た、と言うのは分かるが
その後どうするかを決めるのは垣根達自身なのだから。
「そういや現状を把握する事しか頭に無かったからな……どうしたものか」
その発想は無かった、と言った表情を浮かべる垣根は本気で考え込み始める。
「だったらさ、私達と一緒に行動しない?戦力は多いに越したこと無いと思うけど!」
「そうだぜ、お前らみたいに無事な奴がまだいるかもしれねえから、
それ探すの手伝って欲しいんだ!」
「あ?あーそれが一番かもなあ……
お前もそれが良いだろ?空中で抱えられるよりかは」
「そうね、私も別に文句は無いわ」
そんな垣根を見た岳羽や伊織が垣根とドレスの少女の勧誘を始めた。
確かに戦力は多いに越したことはないのだが。
(戦場……死が付きまとうこの場に置いて、平常心どころかおどける余裕すらあるこの2人……
警戒に値すると言って差し支えないだろう)
美鶴は内心警戒していた。
以前に一方通行と邂逅した時も垣根に抱いた警戒心を一方通行にも抱いたものだったが、
あの時は一方通行も自身の状況を包み隠さず全て教えた為に美鶴もその警戒心を解いたのだが。
(……彼はまだ何か隠している)
隠している、と言うよりはこちらが聞かないから答えていない、と言ったものだろうか。
しかしそれが何なのかは美鶴には分からずに、ただただ警戒心が募るばかりだった。
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