96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 15:42:33.77 ID:Nz5OzQ1/0
「あっ、信用してねーだろ!」
「あんたの話を信じるバカはこの世にいないわ」
信用するまでもなく、当たり前の話じゃない。
97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 15:43:52.84 ID:Nz5OzQ1/0
「てめっ!」
はいはい。
「ほら、口よりも手を動かしなさいよ」
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2011/08/01(月) 15:47:03.08 ID:Nz5OzQ1/0
それから、あたし達は黙々とただ作業を続けた。
まるで口のきけない人形みたく。
けど……、
99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 15:51:05.06 ID:Nz5OzQ1/0
「まあ、作業に支障が出ない程度ならいいわよ、早漏くん?」
渋々、了承する健気なあたし。
出来た妹に、感謝してもらいたいわ。
100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 15:53:12.10 ID:Nz5OzQ1/0
「……」
「……」
ほんの少しの静寂の後、思い出したように兄が呟く。
101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 15:56:10.57 ID:Nz5OzQ1/0
「憐みの目はやめて。わりと本気で傷つくから」
兄貴は、表情にまったく悲しそうな素振りも見せないまま、口調だけ変化させる。
「傷つきなさいよ、どうせ数レス流れたら忘れるんだから」
102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 15:58:53.71 ID:Nz5OzQ1/0
「まあ、いいや」
兄は、さぞどうでも良いように囁くと、
「……え〜〜〜と、そうだった、そうだった」
103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 16:32:52.92 ID:Nz5OzQ1/0
「ふっふっふ、見直したか、妹よ?」
自慢げに語る兄。
「別に…」
104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 16:38:12.45 ID:Nz5OzQ1/0
「ごほん!」
数瞬沈黙した後、兄貴は咳ばらいを一つ払った。
「……」
105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[!red_res saga]
2011/08/01(月) 16:44:14.09 ID:Nz5OzQ1/0
「いやいや、ふつうは中の部品をリサイクルする為に電気屋とか専用のトコ持ってくじゃん」
けど、そんなあたしの思惑とはお構いなしに兄貴は語り続ける。
「まあね」
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