過去ログ - 藤木「最近さぁ、「2ちゃんねる」にハマッてるんだよね」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 09:53:46.73 ID:VsP7IYaY0
藤木「最近さぁ、「2ちゃんねる」にハマッてるんだよね」
blog.livedoor.jp

元スレ
yutori7.2ch.net (大学生活板)


01
永沢「?!!」
強張らせた顔を徐々に解きながら、
永沢「……へぇ、君がね。…まぁ、君にはピッタリの趣味だね」
藤木「どうしたんだい? いま、さっき…」
永沢「何でもないよ! 底辺の君にはお似合いだって言ったんだよ!!」
藤木「な、何を怒っているんだよ。僕、何か悪いことでも…――」
永沢「きっ、君が低俗な話題を振って来るのがいけないんだ!!」
藤木「なっ、永沢君? ちょ、ちょっと待っておくれよぉ」

永沢は先に行ってしまった。
いつものことだ。
肩を怒らせて歩く永沢の後ろ姿。そんな後ろ姿も藤木にとっては見慣れていたもので、これもいつもの事だと、呆れた溜息を吐いた。


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 09:59:17.88 ID:VsP7IYaY0
02
寧ろ永沢は動揺していた。
でなければ、いきなり怒り出すわけがなかった。

自宅に帰った永沢は母親の問い掛けも振り切って、そのまま自室に篭もってしまった。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:01:37.00 ID:VsP7IYaY0
03
永沢と藤木は15年来の友達である。
同じ小学校や中学校、高校までずっと一緒で、入った大学は違ったけれど、腐れ縁に友情を感じるところから三日と空けずに会っては、陰湿な永沢が、臆病な藤木に意地悪を言って、でも藤木が永沢を持ち上げることで、これまでその奇妙な友人関係を守られてきた。
二人が大学に入るまでは。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:03:23.45 ID:VsP7IYaY0
04
永沢は固定を名乗り始めて最初のころ、板ではそれなりに上手くやっていた。
それなりに上手くやっていけたのは、それなりに持ち上げてくれる人が居たからで、自ら光を発してネタを振り撒かない限り、固定というのは孤独なものだった。
要求されるものはセンスとクオリティ。さらに流れを無視したマジレスや、ボケネタの鈍り、誤字や脱字、表現の誤り等々、いちいち突っ込まれてしまうものだし、特に固定のレスは名無しとは違って、批判の対象になり易い。
永沢は、二次創作による某国民的アニメのSS(ショート・ストーリー)を発表したところ、それが意外な形で固定の知名度を上げ、華々しい2ch固定デビューを飾った。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:06:34.52 ID:VsP7IYaY0
05
嫌われ者の固定というだけなら、まだどうにでもなる。
問題は、いつだか煽られたときに自分の顔写真をうpしてしまったこと。
のみならず、話題に乏しい永沢は、自分の私生活や行っている学校、家族構成、とにかく永沢君男という人間の個人情報の八割を「2ちゃんねる」にばら撒いていること。
もしも藤木が「2ちゃんねる」の中の大生板に来ていたら。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:08:47.99 ID:VsP7IYaY0
06
数日後。夕方の駅前。
顔をしかめ、ポケットに手を突っ込み、ともすると貧乏ゆすりをする永沢。
勝手に怒り出して帰ったとしても、こうしてまた普通に待ち合わせを出来るのが、この二人の奇妙な友人関係を示すところだった。
藤木「遅れてごめんよ。待ったかい?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:09:52.85 ID:VsP7IYaY0
07
夏の盛りを感じさせる七月の夕暮れ。蝉が鳴いている。
子どもたちが群れ遊ぶ公園の一角のベンチに座り、しばらく二人は無言だった。
口火を切ったのは永沢だった。
永沢「久しぶりだね。こうやって話すの…」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:10:56.57 ID:VsP7IYaY0
07
夏の盛りを感じさせる七月の夕暮れ。蝉が鳴いている。
子どもたちが群れ遊ぶ公園の一角のベンチに座り、しばらく二人は無言だった。
口火を切ったのは永沢だった。
永沢「久しぶりだね。こうやって話すの…」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:12:20.11 ID:VsP7IYaY0
08
永沢はリプトンミルクティーを口から吹き出した。
ハンカチを差し出しながら、
藤木「なっ、永沢君…。大丈夫かい…?」
永沢「ゲホッ、ゲへッ、ウエッヘ…― だ、大丈夫だよ。気管に入った―ゲホッ―だけだよ…」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:14:06.88 ID:VsP7IYaY0
09
家に帰った永沢は深く後悔した。
どうして自分から「2ちゃんねる」の話を振ったのか。
もっと上手に、もっと何気ない自然な感じを装えなかったものか。
それにあんなに平静を失ってしまっては、藤木も何かおかしいと気付くのではないか。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:18:22.09 ID:VsP7IYaY0
10
12 :学生さんは名前が無い:2010/07/08(木)02:29:04 ID:―――
    マジレスいくない><
13 :キンタマねぎ男◆Pyfafvna256:2010/07/08(木)02:31:30 ID:―――
    お前等は馬鹿か
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:20:46.23 ID:VsP7IYaY0
11
207 :キンタマねぎ男◆Pyfafvna256:2010/07/08(木)03:58:50 ID:―――
      <<204
      僕が嫌ならNG設定にでもしてりゃいいだろ
     頭悪いな
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/05(金) 10:22:19.01 ID:VsP7IYaY0
12
永沢は汗だくだった。
息も荒い。額を拭いながら、その嫌に滑り気のある汗を憎んだ。
汗で湿った手でクーラーを付けた。
永沢「(…ちくしょう」」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/05(金) 14:01:32.36 ID:cKXuL1OLo
わくてか


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)[sage]
2011/08/05(金) 21:29:16.91 ID:V3vphtgAO
藤木いいやつだな、しかし永沢も大学板以外にも板はたくさんあるだろうに


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2011/08/05(金) 23:53:50.01 ID:FFjaj76Go
生まれながらの士のほうの藤木かと


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/09(火) 17:49:10.18 ID:u/MK/NYro
wktk


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[sage]
2011/08/09(火) 20:44:30.19 ID:YpM2teVAO
>>17
上げたから来たかと思ったじゃねぇか


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/10(水) 16:17:39.71 ID:P/9JOCcc0
13
七月の末。
大学生にとっては前期期末試験の時期である。
学内には試験問題の答え合わせをする者たち、課題のレポートに勤しむ者たち、試験が終わり、待ちに待った夏休みを如何に過ごすかを話し合う者たちが、それぞれの時間を過ごしていた。
学生たちのガヤガヤとしたお喋りが学内を包んでいた。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/10(水) 16:18:33.73 ID:P/9JOCcc0
14
―――
藤木「最近、ぜんぜん連絡をくれないじゃないか」
永沢「あぁ。僕も忙しいからね…」
藤木「忙しいって、何かバイトでも始めたのかい?」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)
2011/08/10(水) 16:20:39.88 ID:P/9JOCcc0
15
永沢家。自室。パソコンの画面の前で憮然とする永沢。
永沢「(いいんだ。これで……)」
永沢「(藤木君も僕と離れて気兼ねなくリア充生活を楽しめることだろう………)」
永沢「!」
以下略



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