74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/08/17(水) 20:06:56.60 ID:c+5+k8k3o
そして、私たちは海岸沿いに移動を始めたのです。
海岸には、腐ってドラム缶みたいにふくれあがった死体が散乱していました。
その中を、たくさんの避難民や兵隊が右往左往しています。
私たちは、潮が満ちれば、カニか磯虫のように岩にへばりつき、
潮が引けば、見つからないよう海に入り、溺れないよう手をつないで逃げました。
その夜。
照明弾が真昼のように照らす中を、潜ったり顔だけ出したりしながら摩文仁に向かっていました。
ブシュブシュと、米軍の機関銃の弾が水切りのように海面を連続してうがち、あちこちで悲鳴が上がります。
ときおり、迫撃砲が大きな水柱を立てて兵隊と避難民、そして水死体をはね飛ばします。
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