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2011/08/17(水) 20:10:25.45 ID:c+5+k8k3o
突然。
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2011/08/17(水) 20:18:33.54 ID:c+5+k8k3o
漆黒の海中で、ふと脳裏に、総天然色の夢幻が湧き出た。
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2011/08/17(水) 20:21:10.61 ID:c+5+k8k3o
「澪ちゃ……ゴホッ!……澪ちゃぁぁぁん!」
「……ゲホッ!澪先輩っ!」
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2011/08/17(水) 20:24:23.65 ID:c+5+k8k3o
―――六月二十二日、深夜
その日も、砲火に追われ、敵兵の目から隠れながら、海岸をあてどもなく逃げ回った。
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2011/08/17(水) 20:26:15.74 ID:c+5+k8k3o
山城の丘にさしかかろうとする辺りで、兵隊たち十数名の集団が、斬り込みをかけると息巻いている。
私には、ためらいはなかった。
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2011/08/17(水) 20:29:13.58 ID:c+5+k8k3o
……気が付くと、赤鬼のような憤怒の形相をした一人の米兵が、小銃を私の額に突きつけている。
米兵はいきり立ちながらも、相手が年端もいかない女だったことに少し驚いているようだった。
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2011/08/17(水) 20:32:14.09 ID:c+5+k8k3o
―――六月二十三日、早朝
私は、遠くから聞こえた銃声で目が覚めました。
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2011/08/17(水) 20:37:30.42 ID:c+5+k8k3o
空しくなって、視界が涙でにじみました。
今さら、私たち一人一人の生き死にが戦争の勝ち負けに何の関係があるのでしょう。
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2011/08/17(水) 20:40:51.85 ID:c+5+k8k3o
その後、死体につまづきながら、ひたすら海岸をさまよい続けました。
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2011/08/17(水) 20:44:25.73 ID:c+5+k8k3o
「……ありがとぉ、憂。もういいよ、私は置いていきなよ」
私は、憂の表情を見ていたたまれなくなり、言ったのです。
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2011/08/17(水) 20:46:56.11 ID:c+5+k8k3o
“デテコーイ、デテコーイ!”
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