701: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:43:21.44 ID:s6seuxzCo
「ぐえええぇっ!?」
間抜けな悲鳴を上げて、敵が倒れた。
702: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:44:17.08 ID:s6seuxzCo
その彼に、隊員の一人が語りかける。
「第一位の方は……どうします?」
703: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:45:26.32 ID:s6seuxzCo
木原の問いに、垣根は答えなかった。
垣根は自分も大概クズだと最近自覚してきているが、
だからと言ってこんな輪を掛けたようなクズ男に語って聞かせるほど、彼の今の心境は薄汚れてはいない。
704: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:47:01.31 ID:s6seuxzCo
トラウマ、罪悪感、絶対に失いたくない心の支え等々。
木原は人の心の一番弱い所を突いて隙を作る戦法を得意としている。
705: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:48:42.66 ID:s6seuxzCo
「言ってみればまあ、人工ぶりっ子って感じだな。『BABY_FACE』っつーんだけどよ」
ターゲットの嗜好を分析し、愛おしさを感じる言動を選出する。
706: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:50:34.16 ID:s6seuxzCo
下卑た笑いをぶちまけるようにして、木原は垣根をなじった。
「もしかして忘れちまったんなら思い出させてやろうか」
707: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:52:35.06 ID:s6seuxzCo
「ナ〜〜〜イスブロックぅ〜〜〜〜〜」
ぱちぱちと、不良科学者が拍手をしている。
708: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:53:19.93 ID:s6seuxzCo
嘘である。
709: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:54:21.48 ID:s6seuxzCo
垣根の精神は慣れない攻撃に揺れに揺れていた。
まともに判断力が働いていない。
考えているつもりでも、思考がまとまっていない。
710: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/09/27(火) 01:55:15.70 ID:s6seuxzCo
垣根は、とてつもない超能力を持つ事を除けば、ただの頭のいい高校生でしかない。
能力の使用が制限された今、身体能力で見れば彼は普通の男子高校生だ。
生身での戦闘に慣れている木原には、手も足も出ない。
毎日のように彼に殴られている一方通行の方が、まだ受け身が上手いかもしれない。
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