745: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:41:59.12 ID:dMPKH2EJo
垣根は、小さな丸い未元物質の『玉』を、木原との間の空中に出現させた。
上手く密閉した球体を作る事ができるか?
746: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:42:53.65 ID:dMPKH2EJo
「あ?」
『猟犬部隊』は鼻が利く。
747: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:44:00.55 ID:dMPKH2EJo
垣根は未元物質が世界に与える影響を研究する中で、とある現象を発見した。
未元物質は、特定の条件下において、窒素を集め、固める事がある。
748: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:46:32.82 ID:dMPKH2EJo
フロア中に爆発音が鳴り響いた。
木原に耳を塞いだり鼓膜の調子を確かめたりするような余裕はなかった。
749: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:47:14.52 ID:dMPKH2EJo
ふらふらと危なげな足取りで、垣根は床に倒れる木原へと近づいた。
彼の横腹ごと、ポケットの中のAIMジャマーを踏み砕く。
750: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:48:24.55 ID:dMPKH2EJo
垣根を縛る物はもう何もない。
最終信号の身の安全を守るためにすべき事は、あと一つ。
751: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:49:00.09 ID:dMPKH2EJo
――――その一言で、木原の脳裏に、ある言葉が強烈に浮かび上がって来た。
752: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:50:26.20 ID:dMPKH2EJo
次の瞬間、けたたましい音が鳴り響いた。
『窒素爆弾』の爆風にあっても無事だった強化ガラスが、粉々に砕け散った音だ。
753: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:51:09.06 ID:dMPKH2EJo
人と闘う事を、実力を曝け出すことを散々拒み続けて来た少年が、戦場へと姿を現した。
ガラスをぶち破って登場というエキサイティングな演出付きで。
754: ◆goBPihY4/o[saga]
2011/10/01(土) 22:51:36.78 ID:dMPKH2EJo
垣根帝督は、目の前の光景を見て考えた。
もう意識が途切れ掛けていて、考えるなどという事をするだけで億劫なのだが、考えた。
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