562:1[saga]
2012/03/04(日) 16:07:11.72 ID:7s5pwasZ0
  
 「ほむらちゃん、ちょっとそこに座って?」 
  
  まどかはベットを指差す。 
  
 「え? ええ。----これでいいかしら?」 
  
  ほむらは、言われたとおりベットに腰掛ける。 
  まどかはほむらの後ろ側に回ると、膝でベットの上に立ち、ほむらの肩を揉みだした。 
  
 「まどか?」 
  
 「ほら、リラックス、リラックス。 
  そんなに肩に力入れてると、凝っちゃうよ?」 
  
 「……私、そんなに緊張しているように見えたのかしら?」 
  
 「うん、もの凄く」 
  
  即答で言い切られてしまった。 
  それほどまでに分かりやすく、私は表に出してしまったのだろうか。 
  まどかは続けて話す。 
  
 「何かこう、重大な決心をしたカンジに見えたよ。何を考えてたの?」 
  
 「……犬になる決心をしていたのよ」 
  
 「……犬?」 
  
  脈絡無く出てきた言葉に、まどかは首を傾げる。 
  
 「そうよ。貴女を守る為なら、私は犬にだってなってみせるわ」 
  
 「……わたしを、守る……? 
  えっと、よくは分からないけど、ほむらちゃんは犬になるの? 
  じゃあね、とりあえず----」 
  
  まどかはほむらの肩を揉む手を離し、手のひらを向ける。 
  ほむらは振り返り、その手のひらを不思議そうに見る。 
  まどかは笑顔をほむらに向けた。 
  
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