過去ログ - 男「だったら俺が悪いのかよ!」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/28(日) 19:26:57.16 ID:vDKXf2v5o

 夕方頃、車に乗り帰路についた。姉と母は車内で眠っていたけれど、彼は考え事を続けていた。
 何かを変えよう、と思う。毎日のように、そう考えている。
 けれど結果は何も変えることができていない。本当は自分は、このままの生活を続けたいのだから。
 
 そうとばかりは言っていられないから行動を起こしているだけで、本当は何もしたくないのだ。
 そんな自分に気付くと、また憂鬱が彼を襲う。泣き出したい気持ちになる。どうすればいいのだろう。

 ひょっとしたら、ずっとこのままなのだろうか、と彼は思った。
 
 たとえばバイトを始めたとして、自分はそれを続けることができるだろうか。
 高校のときのようにすぐに辞めてしまうのではないか。
 考え出すと止まらなくなる。自分のなかの劣等感が、呼応するように弾け出す。

 それは一度始まると止まらない。不安や焦燥が胸の内側で暴れ出す。
 彼はその心の動きを抑え込みながら、何かをしなければならない、と改めて思った。



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