12:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:14:09.48 ID:3F2+R/XM0
澪「なあ、和」
和「何?澪」
13:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:16:18.80 ID:3F2+R/XM0
紬「あら唯ちゃんお帰りなさい。また和ちゃんの所に行っていたの?」
教室に戻り、自分の席に着こうとした唯を待ち構えていたかの様に、琴吹 紬が彼女に声を掛けてきた。
14:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:19:04.06 ID:3F2+R/XM0
唯「そう言えばムギちゃん。律っちゃんはどうしたの?」
いつもなら、紬と一緒に居る筈の律がいない。昼休み前までは居たのに、教室を見回してもその存在を確認できなかった。
15:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:22:12.67 ID:3F2+R/XM0
だが、その紬の懸念は、いかに彼女や澪であってもどうしようもない話だった。だから、今はただただ律が無事に覚醒して、自分たちの側に付いてくれる事を信じるのみだ。今の自分の立場で信じると言うのもおかしな話ではあるが……。
唯「私には憂もあずにゃんも、そして和ちゃんもいる。だから私は全然大丈夫だよムギちゃん。でもホントはムギちゃんも澪ちゃんも、そして律っちゃんとも一緒に居たかったな……」
16:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:25:38.46 ID:3F2+R/XM0
紬「ところで唯ちゃん。今日は軽音部(ぶかつ)に顔を出してくれるの?」
唯「ごめんねムギちゃん。今日はとっても大事な用事があるんだ。また今度ね」
17:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:33:31.28 ID:3F2+R/XM0
和「つまりこう言う事ね」
18:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:39:11.98 ID:3F2+R/XM0
生徒会の活動を終えた和は、その足で足早に平沢家に向かい、その家の姉妹に迎え入れられて、リビングのソファーに案内される。そこで、唯の妹である憂にお茶を差し出されそのまま姉に代わり彼女から、昼間の話しの続き(せつめい)を受けていた。
そして、彼女から説明を受けた和は、漸(ようや)くある程度の得心がいった様子であった。
19:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:43:43.63 ID:3F2+R/XM0
和「それで、あなた達姉妹は神側。あと、澪とムギは悪魔側だと言う訳ね。どうりでこの所の唯と澪達の雰囲気がおかしかった訳だわ」
唯「うん、そうなんだよ和ちゃん。あと、あずにゃんも私達と一緒で神さま側だよ」
20:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:47:33.01 ID:3F2+R/XM0
憂「うん、それはまだだよ」
憂が頷きながら答える。そして、説明が一通り済んだと判断した憂は、「ちょっと席を外すね」と二人に断って、キッチンの方に消えて行った。
21:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/11(日) 21:50:55.36 ID:3F2+R/XM0
今でも犯人も、またその手口すら全く手掛かりが掴めず、政府と警察、防衛庁(現省)はテロ組織の犯行だとしているが、実際は完全に迷宮入りしてしまっていた。
被害者の中の一人は、交差点を渡る直前、いきなり爆発したかのような衝撃を受けたと証言してはいるが、爆発物の痕跡は見つかっておらず、道路は極めて鋭利且つ、巨大な刃物の様なもので切り裂かれ、信号機はポールを斬り落とされ、周辺のビルも少なからず傷跡を残していた。
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