過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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878:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:00:31.73 ID:HhynQx1uo

 ――訪れていた『それ』に耳を傾けていた土御門は険しい表情を作った。

「チッ、ノイズが酷い。まさかとは思うが死んじゃいないだろうな」

以下略



879:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:01:17.35 ID:HhynQx1uo

 そんな皮肉に対し、声の持ち主――全身包帯だらけの神裂とそんな彼女に肩を貸す血と泥にまみれたシェリー。
 彼女ら二人は体に掛かる負担と苦痛を押し殺したような苦しい表情のまま、無理やりに笑みを浮かべた。

「死に損ないですが、片方は聖人。片方は凄腕の魔術師です」
以下略



880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:02:14.58 ID:HhynQx1uo

 ――そんな風に信じられていたステイルは、地面に這い蹲ったまま腕を動かそうと試みた。
 そして痛みが走ったので、とりあえず諦めて悪態をつくことにした。

「はぁ……床冷てぇ……」
以下略



881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:03:15.65 ID:HhynQx1uo

「なんとも思わないのかい?」

「なんとも思わないのか、ねぇ。君のその腐ったイチゴのような目玉には僕がそんな冷血漢に見えるのか?」

以下略



882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:05:35.97 ID:HhynQx1uo

「魔女と結界の様子は?」

「何も変わりないよ。魔女はあのままだし、結界も地球上の生命を吸い込もうとして猛威を振るい続けている」

以下略



883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:07:27.21 ID:HhynQx1uo

 そんな言葉に応えるように、灰色の世界で何かが身じろぎする気配をステイルは肌で捉えた。
 同時に何かが振り向く音を、ステイルの耳は拾った。

 身じろぎによって生まれる衣擦れの音が耳に届き、ステイルは静かに頷く。
以下略



884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:09:49.78 ID:HhynQx1uo

 ステイルには分かる。

 まどかが何故立ち上がることが出来たのか。

以下略



885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:10:25.06 ID:HhynQx1uo



「……分からないのか」

以下略



886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:10:52.84 ID:HhynQx1uo

 ――事前に覚悟していたような、分かりやすい苦痛は訪れなかった。

「……っ」

以下略



887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 02:11:42.92 ID:HhynQx1uo

 始まりはどこかの病院だった。
 その時彼女はまだ赤子だった。

 成長していくにつれてその赤子は心臓の血管が生まれつき細い障害を持っていることが分かった。
以下略



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