17: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:54:33.64 ID:axtTgyEU0
次に案内されたのは書斎。
試しに一冊開いてみると、
どこの国か分からない文字が書かれていて読めなかった。
18: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:57:30.19 ID:axtTgyEU0
部屋をほとんど周った頃には僕らは疲れきっていたので、
大人しくテラスのテーブルでトランプをしている。
「ねえ、私達ずーっと一緒よね?」
19: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:58:30.56 ID:axtTgyEU0
「そろそろ――
帰るよ。と言おうとすると、ソラが途中で口を挟んだ。
「そろそろ夕飯にしましょ!
20: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 03:59:47.00 ID:axtTgyEU0
見たこともない場所へ、どうやって来た?
ここに来るまで何かに乗ってきた?
21: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 04:00:44.17 ID:axtTgyEU0
ソラが何か言っている。
僕は両肩を揺さぶられ、やっと我にかえった。
ぼやけた目の焦点を彼女に合わせ、言う。
「これ、夢だよね?」
22: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 04:07:48.97 ID:axtTgyEU0
僕はいつの間にか庭に立っていた。
城へ乗り込む時の、あの武装だ。
空は暗い雲に覆われ、冷たい風が吹く。
開きっ放しの城門がキイキイと揺れる。
23: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 04:08:47.23 ID:axtTgyEU0
ドラゴンは一度高く飛んだ後、体をたたんで急降下してきた。
来るぞ!
タイミングを見計らって右側へ避ける。
24: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 04:18:56.94 ID:axtTgyEU0
軋む体をなんとか立ち上がらせると、ドラゴンはもう目の前に降りてきていた。
太く鋭い爪のついた前脚で塀に叩きつけるように、押し込まれる。
体の痛みと、この体格差。
脚をどけることなど出来ない。
25: ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 04:20:46.79 ID:axtTgyEU0
軋む体をなんとか立ち上がらせると、ドラゴンはもう目の前に降りてきていた。
太く鋭い爪のついた前脚で塀に叩きつけるように、押し込まれる。
体の痛みと、この体格差。
脚をどけることなど出来ない。
26:眠気が人を多重投稿させるのか? ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 04:42:24.97 ID:axtTgyEU0
「……なに?」
首にかかる力が弱まる。
喉にすっと空気が通る。
27:眠気が人を多重投稿させるのか? ◆.IsLampwR.[sage]
2011/09/28(水) 04:43:33.12 ID:axtTgyEU0
しばらくそうしていたかったけど、
ふいに世界が白みがかってきた。
もう夢の終わりが近いんだ。
カメラのフラッシュみたいに、全部消えてしまうんだろう。
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