過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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40: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:18:23.03 ID:t06ma3WT0
「キュゥべえはね、本質において人間とは考え方の異なる存在なの」

あたしの心を察したのか、マミさんが弁護する。

「一応、キュゥべえにも大義名分はあるし
 契約の可否を決める前にちゃんとデメリットを教えるだけ
 良心的だと思ってくれないかしら」

うーん、確かに正義の味方が必要なら、誰かが引き受けなきゃならない……んだろうし
何も教えられずにゾンビにされて、騙されたまま戦わされるよりは、まだマシ……なのかな。

「その『良心的』な振る舞いも、結局のところ契約相手の為ではなく
 優秀な魔法少女を選別する為の、こいつの戦略に過ぎないのだけれど」

しかしそんなマミさんの弁護を身も蓋も無く粉砕するほむら。

「より強い願いは、より強い魔法少女を生むからね。
 契約のもたらす過酷な運命を知った上で、敢えてなお為されるのであれば
 それはより強い祈りになるだろう?」

「無闇に魔法少女を量産しないだけでも、良しとすべきなのかしらね」

「魔法少女一人造るにも、それなりにコストが掛かるんだ。
 簡単に命を落とすような弱い魔法少女を量産したって
 宇宙のエネルギーの無駄使いにしかならないじゃないか」

マミさん、やっぱり被告には、『良心』の欠片も無いです。



「ええと、もう少し順を追って説明したいのだけど。次は、『願い』についてで良いかしら」

さやかちゃんも二人の話には、少し置いてけぼりくらってる気がします。
所々よく理解出来ないのは、バカだからじゃない筈です。
どうか仕切り直してください、マミさん。

「ようやく僕の契約における最大のセールスポイントに、話が及んだね」

「あるいは最悪の甘い罠、にね」

「容赦ないなあ、君は。
 マミの言う通り、僕は君達人間の基準でも、充分良心的な筈だよ?」

「報酬は先払いの1回きり、引き換えに生涯を傭兵契約。実に『良心的』だわ」

「それほど間違った表現では無いね、確かに」

「それでも缶詰工場に送られるよりは、かなりマシになったのだけれど」

「君は時々訳の分からないことを言うね」

「――二人とも、いい加減話を進めたいのだけど?」


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