過去ログ - まどか「無限の中のひとつの奇跡」
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41: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:19:32.33 ID:t06ma3WT0
「では、『願い』について説明するわね」
キュゥべえを押さえつけ――抱きながら、改めて説明を始めるマミさん。
「キュゥべえと契約した者は、魔法少女となって、魔獣と戦い続ける使命を課されるの。
42: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:20:34.85 ID:t06ma3WT0
「私からもひとつだけ、付け加えておくわ」
袖を引っ張られた腕でエリの頭を撫でながら、話し始めるほむら。
「もし誰かの為に祈るのだとしたら、決して見返りを求めては駄目。
43: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:21:34.65 ID:t06ma3WT0
「『願い』についてはこんなところかしら。ええと、あと説明しておくべきことは――」
何かを思いつき、少し意地悪そうな笑みを浮かべて、マミさんが振る。
「何かしら?真矢さん」
44: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:22:50.93 ID:t06ma3WT0
「で、その魔獣を倒すと落とすのが、グリーフシード。
私達魔法少女にとって、命綱と言っても過言ではないものよ」
マミさんがもう一度、さっきのソウルジェムを取り出す。
45: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:24:19.29 ID:t06ma3WT0
「で、穢れを吸ったグリーフシードだけど、これを集めるのがキュゥべえの目的なの」
マミさんに抱かれているキュゥべえの、背中の赤い輪のある部分がぱっくりと開く。
その中に黒くなったグリーフシードを放り込むマミさん。
46: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:25:23.90 ID:t06ma3WT0
「もう説明する内容も残り僅かだし、敢えて止めなかったけど
そろそろ最後の項目――『円環の理』について、話してもよいかしら?」
『円環の理』……?何だろう、どこかで聞いたことがあるような気がする。
んー、なんかよく分からない、懐かしさだか寂しさだかを感じるし
47:視点:佐倉杏子 ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:26:35.71 ID:t06ma3WT0
「だから、世話になる理由がねーっつってんだろ」
マミ差し入れのラスクを齧りながら、キュゥべえに怒鳴る。
「人間の感情というのは、難しいものだね。
48: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:28:31.75 ID:t06ma3WT0
(ちっ、先客が居やがる)
先客。変身もせずただ魔獣から逃げているところをみると、領域に迷い込んだ資質持ちか。
面倒だが、無駄に好戦的な頭の悪い同業者よりはマシだろうか。
49: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:29:27.96 ID:t06ma3WT0
声の主は、薄緑の髪に深緑のワンピースの、小学校低学年くらいの女の子。
また面倒な状況が湧いてきたが、まだ誤魔化しやすい年頃の相手だ、何とでもなるだろう。
「このちっこい四角のやつを探してるんだよ」
50: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:31:20.07 ID:t06ma3WT0
……なんだって?
「――お前、さっきアタシが魔獣――白い変態共と戦ってたのを見てたのか?」
「うん、ずっと見てたよ。お姉ちゃん、強くてカッコよかったねー」
51: ◆oQV5.lSW.w[sage saga]
2011/10/07(金) 02:32:38.14 ID:t06ma3WT0
人気の無い、夜の公園。街灯の下のベンチにゆまを座らせ
残りのラスク全部と、ペットボトルに入った紅茶をくれてやる。
「さっき一緒に探してくれたお礼だ。遠慮しなくていーぞ」
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