891: ◆tsGpSwX8mo[saga sage]
2012/01/04(水) 01:00:52.09 ID:oXCf2Zm80
臭いを辿り、着いた、上条の部屋
そこには突然の来訪に驚く上条の姿ではなく
折り重なるように床に伏す初老の男女と
まどか「あ」
部屋に入ってきたさやかに嬉しそうな表情を見せるまどかと
さやか「……え……」
ベッドの上に、四肢を千切られ、体に大きな穴を開けられた
さやかの愛する人の
上条恭介の
死体があった
さやか「……うそ……うそ……うそ……」
目の前が白黒と点滅する
変わり果てた愛する人の無残な姿に
目の前の異常な光景に
さやか「きょうすけ……きょうすけ?」
フラフラとさやかは上条へと足を運ぶ
そうしてその場まで辿り着くと、血寝れの上条の両肩を両手で掴みゆさゆさと揺らし、その名を呼んだ
だが、上条が、死体が言葉を発することはない
大好きだったあの優しい笑みも、抱きしめられた時に感じた温もりも
もう、そこには無かった
さやか「うそ……でしょ?ねぇ……!ねぇ!」
揺らし続ける。
だが、その所為で、酷く損傷していた上条の体が振動に耐えきれず
さやか「きょう……」
ゴロリ、とその首が地面に落ちた
自分に優しい笑みを向けていてくれた顔が、羞恥に顔を染まらせていた顔が、自分に本気で心配の表情を向けていてくれた顔が
いとも、容易く
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