過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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2011/10/17(月) 01:51:03.80 ID:ebFiQ8E3o
「えーっと、いー兄ちゃん……それに、神原さん」
やがて、撫子ちゃんは言った。
あくまでも物静かに。
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2011/10/17(月) 01:51:31.25 ID:ebFiQ8E3o
「阿良々木先輩にとってはあまり歓迎できることではないかもしれないが、ここから私は、
テンションを上げていこうと思う」
「えっ?何で?」
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2011/10/17(月) 01:52:05.92 ID:ebFiQ8E3o
なるほど、さっきのエロ本関連の話も、その流れの一環だったのか。
僕の性癖を暴露したかったわけじゃなかったらしい。
うむ、どうやら僕はこの後輩を過小評価していたようだ。神原駿河、思いの外色々と考
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2011/10/17(月) 01:52:34.24 ID:ebFiQ8E3o
「もういいです。こっちを向いてください」
と、撫子ちゃんは言った。
僕たちが振り向くと、そこには全裸になった千石撫子が――ベッドの上で、恥ずかしそ
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2011/10/17(月) 01:53:30.02 ID:ebFiQ8E3o
「ああ。阿良々木先輩、あれは『たまたま』私が持っていたものを貸したのだ」
「ほう。神原後輩、あれを『たまたま』所持していることがあるのか」
「こんなこともあろうかと準備しておいたのだ」
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2011/10/17(月) 01:56:30.01 ID:ebFiQ8E3o
「何……これ」
遅ればせながら、僕は、千石撫子のその肌に――驚きの声を漏らした。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
その肌に――鱗の跡が刻まれていた。
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2011/10/17(月) 01:58:58.87 ID:ebFiQ8E3o
いや――緊縛痕というか……。
実際、爪先から、脚を辿って胴体へ――
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
何かが巻きついているかのようだった。
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2011/10/17(月) 01:59:37.08 ID:ebFiQ8E3o
蛇……くちなわ、だ。
「いーにいちゃん」
撫子ちゃんは、相変わらずの、消え入るような声で、がたがたと震える声で言った。
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2011/10/17(月) 02:00:10.81 ID:ebFiQ8E3o
「何がやれやれなのだ。阿良々木先輩、狙ってやったのだろう?」
駿河は呆れ顔で言った。
その通りなので、僕はぐうの音もでない。
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2011/10/17(月) 02:00:45.81 ID:ebFiQ8E3o
005
そして――
それから、一時間後。僕は、忍野と忍ちゃんが住処としている、学習塾後の廃ビルを、
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