過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:23:22.68 ID:ebFiQ8E3o
「あはは。ごめんごめん。ちょっとね、色々とあるのよ……阿良々木くん、私、あなたに、
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あなたに会う前に、鬼に遭ったことがあるって話、してないよね?」

「うん、そんな突拍子もない話、初めて聞いたよ」
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77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:24:09.36 ID:ebFiQ8E3o
「まあ、でも、最近阿良々木くんとその人、あんまり似ているって思わなくなったな……」

「……え?」

 何だ?似てるって言ったり似てないって言ったり……。
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78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:24:51.54 ID:ebFiQ8E3o
「……、痛っ」

 と。

 そこで唐突に、翼ちゃんは右手を、今度は自分の頭部に添えた。
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79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:25:17.93 ID:ebFiQ8E3o
「なんなら家まで送ろうか?」

「いや、いい、家は――」

「ああ……そうだったね」
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80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:25:44.02 ID:ebFiQ8E3o
「…………」

 翼ちゃんには――ひたぎちゃんの蟹のことも、真宵ちゃんの蝸牛のことも、駿河の猿の

ことも、そして、翼ちゃん自身の猫のことだって、教えていない。知らないのだけれど――
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81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:26:11.66 ID:ebFiQ8E3o
「……一応、他のコーナーも見ておくか」

 翼ちゃんの忠告に従って、僕は参考書のチェックを続けたが、やはり慣れないことは慣

れないこと、どの参考書も同じようにしか見えず、とりあえずは翼ちゃんに言われたもの
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82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:26:45.32 ID:ebFiQ8E3o
 とりあえず、移動しかけて――僕はそこで硬直してしまった。ありえないものを目にし

て、思わず、硬直してしまった。危うく、抱えていた参考書を取り落としてしまうところ

だった。
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83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:27:16.96 ID:ebFiQ8E3o
 垢抜けないセンスの、長袖長ズボン。深い帽子に、ウエストポーチ。

 そう、まるで、これから山に入るかのようなそんな格好だ。

 一心不乱に本を読んでいるようで――向こうは僕には気付いていない。さすがに正面に
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84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:28:02.47 ID:ebFiQ8E3o
 考えている内に、その子は、読んでいた本を本棚に戻し、その場から動き始めた。僕は

見つからないように、咄嗟に身を隠す。別に隠れる理由もないのに、ここで反射的に隠れ

てしまったことにより、僕は声を掛けるタイミングを完全に逸してしまった。本棚を壁に、
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85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:28:48.69 ID:ebFiQ8E3o
「はあ……また戯言の予感がするな……」と、僕は最近口にしていなかったらしい単語と

ともに溜息を吐いた。

 とりあえず、参考書を買うためにレジへと向かう。レジには結構買い物客が並んでいた
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86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:29:30.42 ID:ebFiQ8E3o
 手提げ袋に入れてもらった参考書を左手に、僕は店を出てから携帯電話を取り出し、昨

日、あれから教えてもらった携帯電話の電話番号へと、発信した。一昨日、その子の自宅

に電話したときもそうだったのだけれど、初めての番号に電話をかけるというのは、やは
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