過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:38:19.41 ID:ebFiQ8E3o
「!!!」

 「だめじゃないか!そんな、自分を傷つけちゃあ!もっと自分に誇りを持てよ!」確か、

これは彼の台詞だったか、僕は何故か、それを唐突に思い出した。
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100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:40:04.00 ID:ebFiQ8E3o
 「大丈夫。もう、謝らなくてもいい。僕は怪我には慣れてるんだ」と、僕は勤めて冷静

に言ったが、「ごめんなさい」という、聞き続けると嫌になってくる単語は止まらない。

 ……どうしようか。と、僕が状況についていけなくなると、神原駿河が追いついてきた。
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101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 01:41:43.46 ID:ebFiQ8E3o
004
 ジャギリナワ
「 蛇切縄 」

 忍野は――しばらく思案した末、やけに重苦しい口調で、なんだかとても嫌そうに、そ
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102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:42:12.05 ID:ebFiQ8E3o
 蛇、蛇か。

 鬼は例外だとしても――蛇と言うのは、あまり印象がよくないな。いかにも不吉の象徴

という感じがある。おどろおどろしさが、猫や蟹や蝸牛や猿の比ではない。
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:42:43.50 ID:ebFiQ8E3o
「あの神社も――蛇神信仰だったんですよね」

「うん?確か秘密にしといたんだけどなあ?あれ?話したっけ?ああ、なるほど、わかっ

たわかった、どうせ阿良々木くんのことだからあれだろう、委員長ちゃんに聞いたんだろ
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104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:43:18.15 ID:ebFiQ8E3o
「そうは言っても、僕なんかには、蛇っつったら邪悪なイメージしかありませんがね。蛇

神信仰と言われても、いまいちぴんと来ない。邪悪じゃないイメージは、ツチノコくらい

のものですよ」
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105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:43:46.91 ID:ebFiQ8E3o
 学習塾跡の廃ビル。

 その四階。

 僕は火のついていない煙草をくわえた変人、もとい恩人、軽薄なアロハ野郎、忍野メメ
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106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 01:44:46.93 ID:ebFiQ8E3o
 あれから。

 僕と駿河で撫子ちゃんを連れて――僕の家に向かった。自転車の後部座席には撫子ちゃ

んを乗せて(あいつの話ですっかり意気投合した)。駿河は、まるで平然と、伴走だった。
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:47:13.96 ID:ebFiQ8E3o
 ここのところ、僕の周りはみな、とにかく立て板に水の雄弁多弁な人ばっかりだった

(忍ちゃんも吸血鬼だった頃は喋りに喋っていた)から、この無口なキャラクターは、新

鮮だった。
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108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:47:42.58 ID:ebFiQ8E3o
 まあ、そんな戯言は置いておいて、何故この部屋に三人で集まったのかということにつ

いて説明しておくと、あの神社で、撫子ちゃんが言ったのだ。

 小さな声で。
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