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2011/12/24(土) 23:35:18.11 ID:MsIdTHw00
右ストレート、左足の回し蹴りから返す刀の横蹴り、足払い。軸足を変えての後ろ回し蹴り。
型も動きも出鱈目そのもの。
だが、トレインの驚異的な身体能力が、それを恐るべきラッシュへと変貌させる。
右、左、足元、袈裟掛け。
あらゆる方向から繰り出される攻撃は捌くのが精いっぱいで、じりじりと黒子の足は後退して行く。
何とかしなければ。
咄嗟に、黒子は飛んできたトレインの左拳を避けながら、その袖口に右手の指を引っ掛け掴んだ。
「おっ?」
意表を衝いた黒子の行動に、トレインが驚いた様な声を上げ一瞬動きを止める。
その隙に、黒子はその拘束をより確かな物にしようと左手を伸ばす。
が、その手がトレインに届く前に、トレインの袖口を掴む右腕に何かが触れる感覚を感じた。
視線を移すと、トレインの左拳が、ちょうど黒子の右手首に乗せられているのが目に映る。
その行為の意味に黒子は一瞬気付けず、そして視界の端でトレインの右手が下から彼女の右ひじ関節を突き上げる様に動くのを捉え、すぐにそれを悟った。
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