過去ログ - 女騎士「姫の自慰を目撃してしまった」
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『Her Knight in Their Nights』
◆k6VgDYkyGI
[saga]
2011/10/21(金) 21:52:14.29 ID:aYv84ioOo
今日、お前の姫様が産まれた。
私を施設から引き取ったその日、養父(ちち)は言った。
お前は、姫様のために生き、そして死ぬのだ。お前という人間は、今日生まれたのだから。
物心ついたばかりの私は思った。人は二度生まれるのだ、と。
『女騎士、私はとっても嬉しいのです』
姫は髪飾りを髪に結えながら、屈託のない笑みを咲かせていた。
『ちょうど一ヶ月の記念日ですから、何か贈らなければと思ったのですが、
粗悪品しか用意できず申し訳ありません』
『貴女からの贈り物なら、私は何でも嬉しいのです。それでは、私からも何か渡さなければ』
はしゃぎながら、姫は言った。
はい、この家名を汚さぬよう、命に代えても姫様をお守りする所存です。
私は今日のお前を祝わない。なぜなら、今日からお前の真価が問われるからだ。兵士としての真価が。
義父の厳粛な声が古めかしい部屋に響いた。
『ここが、最初は一番気持ち良い部分ですよ』
姫は私の手を掴んで、そっとクリトリスに当てた。
触れた瞬間、私の口から変な声が飛びだした。
『すみません、痛かったですか?』
『いえ、名状しがたい感覚にびっくりしまして……』
ああ、お前があの人の娘か。獅子のような容貌と虎のような声が、私の声を硬直させた。
はい、義父がよく申しておりました。幾多の戦場で名を馳せた歴戦の猛者だと。
昔の話だ。そんな細かい話は気にするな。
細かい話なのですか? 私は思わず口に出していた。この手の人間は過去の偉業を誇る物ではないのか。
そんなことより、俺がお前の上司になるということの方が大事だろう。ともかく、よろしくな、女騎士。
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