13: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:07:08.55 ID:i1EeBlcm0
そう言って垣根は自分の左胸――心臓の位置を指差した。
が。
初春「ふざけないでください」
14: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:07:54.77 ID:i1EeBlcm0
初春「先輩にみられるワケにはいかないので、先輩がいなくなったのを見計らって出てきました」
垣根「さっきから先輩センパイって…………っ!そうか、固法が言って風紀委員の後輩ってアンタのことか」
垣根は、『初デート』の時にこのショッピングモールで固法に聞いた話を思い出していた。
15: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:08:28.90 ID:i1EeBlcm0
―――心配はいらねえみてえだな、固法。
16: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:09:25.79 ID:i1EeBlcm0
17: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:09:58.92 ID:i1EeBlcm0
初春「………………は?」
垣根「まず繚乱家政女学院出身のパティシエがいる喫茶店でケーキ食って、
その次はプラネタリウムで天体ショー見て……」
18: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:10:35.91 ID:i1EeBlcm0
垣根「……ま、アンタが信じてくれるかどうかは関係ねえ。っつーことで今度はオレのお願いを聞いてもらうぜ」
初春「は!?」
19: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:11:07.34 ID:i1EeBlcm0
垣根「ダチに知恵借りながら一生懸命考えたプランだからよ、やっぱり驚かせてやりてぇだろ?
アンタ、固法と顔合わせる機会多そうだし、今話した内容は当日までオフレコってことにしてくれっと助かるんだが」
初春「……それが、リスク……?」
20: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:11:58.27 ID:i1EeBlcm0
初春は、ますます目の前の青年が分からなくなった。
垣根のもちかけた提案は、いわば自分の手の内を全てさらした上で、決断を相手にゆだねるようなものだ。
しかも、垣根自身には全くメリットがない。
21: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:12:31.02 ID:i1EeBlcm0
垣根「なぁ、アイツは――――固法は今日どんな顔してた?」
初春「それは…………」
垣根「アンタの目から見て固法は、笑ってくれてたか?」
22: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:13:08.33 ID:i1EeBlcm0
垣根「…………アイツは知ってるよ。オレがどんな人間か。
―――オレがどれほどのクズかを、な」
初春「…………」
23: ◆r4vICyDKLo[saga]
2011/11/14(月) 01:13:58.97 ID:i1EeBlcm0
初春「…………お話はよく分かりました」
垣根「そーかい」
初春「勘違いしないでください。私はまだ、あなたを完全に信用したわけではありませんから」
258Res/133.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。