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2011/11/24(木) 02:06:52.08 ID:uFOG1DQZo
そんな突込みを入れる頃にはもう、彼女はドーナツを食べ終えていた。
ゴールデンチョコレートも、
フレンチクルーラーも、
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2011/11/24(木) 02:08:28.12 ID:uFOG1DQZo
「よお、阿良々木くん」
と。
いきなり後ろから声をかけられ、僕はビクッと、氷水でも浴びせられたかのようになっ
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2011/11/24(木) 02:09:43.92 ID:uFOG1DQZo
そう言ったかと思うと、あーあ、と忍野は心底残念そうに、
「察するにそのミスドは、僕に対するお土産として持ってきてくれたっぽいけれど――は
あ、食べ損なっちゃったな…………」
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2011/11/24(木) 02:11:10.46 ID:uFOG1DQZo
雰囲気から読み取るに、他の教室で寝ていたというわけではなさそうだ。まさか、伝説
の(元)吸血鬼を放っておいて夜の町に繰り出すなんてことはこの男に限ってないだろう。
・ ・ ・
だとしたら、なにかがあるのだ。
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2011/11/24(木) 02:11:50.03 ID:uFOG1DQZo
後始末――どういう意味だろうか?
ここに吸血鬼幼女がいるのが問題なのか?
それとも――ここに、僕がいることが問題なのだろうか。
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2011/11/24(木) 02:14:33.11 ID:uFOG1DQZo
「ところで阿良々木くん。委員長ちゃんは元気かい?」
「え?」
まるで昼間に僕と翼ちゃんが会っていたことを知っているかのような物言いで忍野は訊
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2011/11/24(木) 02:16:34.76 ID:uFOG1DQZo
「で、どうなの?委員長ちゃんは大丈夫なの?」
「いや――別に。元気ですよ」
「本当に?」
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2011/11/24(木) 02:17:35.38 ID:uFOG1DQZo
「そんなことは……」
「あるんだろう」
「……はい」
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2011/11/24(木) 02:23:44.90 ID:uFOG1DQZo
006
「障り猫」
巡り合わせと言うのか、なんと言うのか――本当は吸血鬼幼女に血を与え、忍野にドー
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2011/11/24(木) 02:24:25.98 ID:uFOG1DQZo
「障り猫は、今僕がこの町において蒐集している怪異譚の一つさ――実はさっきまで出か
・ ・ ・
けていたのは、そいつを追ってのことだったんだ」
ふうむ、とんだ偶然もあったものだ。
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2011/11/24(木) 02:25:38.44 ID:uFOG1DQZo
「『事故頻発性体質』いや、ここまでくると、『誘発性』にした方がいいかもね。そこに
いるだけで、そこに存在しているだけで、不思議と、不思議が向こうから寄ってくる。き
み達の意思に関係なく、ね。はは、そういうのは、それこそ吸血鬼とか、そう言う強い存
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