74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:31:24.45 ID:uFOG1DQZo
だけれど――しかし。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
もしも翼ちゃんがいなければ――春休みの事件は、起こってさえいなかった。
そこに誰かの意思や意図は、まったくない。ただの偶然だ。
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2011/11/24(木) 02:32:12.14 ID:uFOG1DQZo
「忍野さん」
だから――
だから僕は――
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:34:42.39 ID:uFOG1DQZo
「じゃ、阿良々木くん、ここは手っ取り早く二手に分かれようか。僕はきみ達が埋めたと
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
いう白い猫を掘り起こしに行くよ。つまりは墓荒らしだ」
「墓荒らし――ですか」
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 02:38:37.16 ID:uFOG1DQZo
頼りない僕に文句のひとつも皮肉の二つも言おうとしない――それが逆に、現在の状況
の逼迫した様子を、端的に表しているかのようだった。
「その代わり、阿良々木くんには別の、重要な役割を担ってもらう」
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:39:19.33 ID:uFOG1DQZo
「ちょ、ちょっと――無茶言わないでくださいよ。今何時だと思ってんですか?」
「夜中だと思ってるよ」
「…………………………………」
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:39:44.49 ID:uFOG1DQZo
まあ自転車のライトは、通行人に『自転車がここにいますよ』ということを知らせるサ
インであるという意味合いの方が強いので、やはり、点けておかなければならないのだけ
れど。
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:40:30.52 ID:uFOG1DQZo
ごく普通の建売の一軒家。羽川という表札の下には、両親のものであろう名前が二つ、
その隣に少し離れて――少し離れて、『つばさ』という名前が書かれている。
どう見ても、この二階建ての家の中で、ドメスティックバイオレンスが行われていたと
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:44:56.55 ID:uFOG1DQZo
白かった。
とにかく、白かった。
「えっと……」
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:47:23.91 ID:uFOG1DQZo
「つ――翼ちゃん?」
「ああ?――にゃんだ、お前。にゃぜここにいるのにゃ?ご主人の友達かにゃんかにゃのか?」
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 02:48:39.91 ID:uFOG1DQZo
いや、投げ捨てた物体は二つだったから、効果音はどん、どん――と二つだったか?
だけどまるで一まとめの、一塊だった。
人まとめの人塊だった。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:53:22.85 ID:uFOG1DQZo
・ ・ ・ ・ ・ ・
「まあだから、要するにはいらねー奴らってことにゃ。殺す価値もにゃいし、いたぶるに
も値しにゃい。にゃんの値打ちもにゃいんだにゃ。だから友達、お前が適当に処分してく
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