80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:40:30.52 ID:uFOG1DQZo
ごく普通の建売の一軒家。羽川という表札の下には、両親のものであろう名前が二つ、
その隣に少し離れて――少し離れて、『つばさ』という名前が書かれている。
どう見ても、この二階建ての家の中で、ドメスティックバイオレンスが行われていたと
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2011/11/24(木) 02:44:56.55 ID:uFOG1DQZo
白かった。
とにかく、白かった。
「えっと……」
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:47:23.91 ID:uFOG1DQZo
「つ――翼ちゃん?」
「ああ?――にゃんだ、お前。にゃぜここにいるのにゃ?ご主人の友達かにゃんかにゃのか?」
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 02:48:39.91 ID:uFOG1DQZo
いや、投げ捨てた物体は二つだったから、効果音はどん、どん――と二つだったか?
だけどまるで一まとめの、一塊だった。
人まとめの人塊だった。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:53:22.85 ID:uFOG1DQZo
・ ・ ・ ・ ・ ・
「まあだから、要するにはいらねー奴らってことにゃ。殺す価値もにゃいし、いたぶるに
も値しにゃい。にゃんの値打ちもにゃいんだにゃ。だから友達、お前が適当に処分してく
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[sage]
2011/11/24(木) 02:55:04.85 ID:uFOG1DQZo
翼ちゃんは。
障り猫は――ふっと、振り向いて。
「待て、とかよ」
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 02:56:16.90 ID:uFOG1DQZo
僕の左腕に、まるでかぶりつくように。
食って掛かってきた。
「く、くそっ」
87: [sage]
2011/11/24(木) 02:59:49.23 ID:uFOG1DQZo
「ん?ああ、そうか。お前元吸血鬼だったんだっけにゃ。ご主人の記憶にあるにゃ。にゃ
ら、簡単ににゃおるじゃにゃいか。よかったにゃ。ご主人と違って、傷がにゃおるにゃん
て。にゃかったことににゃるにゃんて」
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:00:21.59 ID:uFOG1DQZo
地球にも匹敵するスケールのストレスから開放してやるところから始めよう――と。
そう言って翼ちゃん、いや、障り猫は――跳んだ。
いや、飛んだ、といった方が正しいだろう。それは跳躍というよりは飛翔に近かった。
89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都)[saga]
2011/11/24(木) 03:02:13.55 ID:uFOG1DQZo
007
とりあえず、障り猫に頼まれていた翼ちゃんの両親は、携帯で救急車を呼ぶことにした。
勿論、これ以上の関わり合いは避けねばならなかったので、救急車を呼んだ後、僕はすぐ
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