246:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/01/31(火) 14:15:08.59 ID:WbNtukUV0
あかり『池田先輩にね………、嫌いっていわれちゃったの』
多分、それは千歳のほうだろうなって思った。
でも、あかりが千歳が嫌がるようなことをするのかって言われたら、信じられないというのがぼんやりとした私の感想だ。
でも私は同情の言葉も何もない、ただ言葉を拾いながら頭に入れて行くのが今できる私の精一杯だった。
あかり『えへへ、それでね。あかり悲しくなっちゃったの』
何が悲しいのか、あかりはいつも笑ってばかりだから、悲しいとかそういうのから無縁の生活を送ってるじゃないか。
そう言ってあげればいいのに、私は口を閉ざしたままだ。
あかり『人のためにやってきたことなのに、こういう風に否定されちゃったから……』
そうあかりは淡々と言葉を紡ぐ。
ただ無気力に、言葉が紡がれて、私はそれをただ漠然と頭に入れていくだけ。
でも、学校の授業に比べれば、私の心はどこか真剣にその話を聞いていた。
頭は漠然となのに、心はどこか真剣に、あかりの言葉を聞いていた。
あかり『やってきたこと、御節介だってきっぱり言われちゃって。あかりもその言葉にカーっとなっちゃって……』
あかりでも怒るようなことを千歳は言ったのかって思って、でも、それを確認して何をどうしたいのか?
まったく、わからなかった。
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