271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/02(水) 16:11:22.39 ID:Lvh5sFTc0
そう言われて、胸が痛む。
だって、事実で、それを取り繕うなんてことできるわけがなかったから。
京子「ごめん」
綾乃「うん、誤魔化さないでくれてありがと」
272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/02(水) 16:27:10.27 ID:Lvh5sFTc0
綾乃「でも、いいの」
そう言って肩に乗っかっていた綾乃の手が私から離れた。
肩から離れて行く手、まるで突き放されたみたいに感じて私の顔が少し悲しみに歪んだ気がした。
だから、そんな私を見て綾乃は大きく声を上げる。
273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/02(水) 20:34:19.09 ID:YjH4hGe90
綾乃ちゃん…
274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/05/03(木) 00:41:54.89 ID:XXDhRD2ko
続きが気になる
275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:30:12.29 ID:nE7q8kWc0
綾乃「分かってよ。分かってくれなきゃ、困るんだからね」
そう言って綾乃は距離を置くように離れる。
その顔は見たことがある。昔の私と同じように、泣かないように我慢してる顔。
なんで、そんな……
276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:38:03.87 ID:nE7q8kWc0
―綾乃―
歳納京子が私の前からいなくなって、どれくらいの時間が経ったのかな?
夕日はもう完全に沈みかけてる頃、手に握った携帯電話はある人に電話をするために使ったものだ。
相手はいつも通りに出てくれて、今から公園に来てほしいって言ったら、すぐに来てくれるって言ってくれた。
277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:47:11.02 ID:nE7q8kWc0
千歳の言葉に夕日を見る。
今さっきに比べたら、少し見劣りするその夕日を眺めがら、こんなタイミングで千歳を呼んでいるあたしに、何とも腹が立つ。
こんなの罰金バッキンガムもいいところだし、千歳はそれを分かってここにきてくれてるんだっていうことに、かんしゃしたかった。
だから、あたしから話し始めなくちゃいけない。
こんなところまで、千歳にお膳立てされるわけにはいかないから。
278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 14:54:46.74 ID:nE7q8kWc0
綾乃「ほんと、歳納京子って、おかしいのよ。あんなに楽しそうにしてる時と、何か悩みがある時の違いが分かりやすいし、その原因だってほんとわかるもん」
ああ、声に涙が混じってきた。
歳納京子に振られたわけじゃない、あたし自身で振ったのにこの体たらく。
ちょっと心がやさぐれてしまいそうになるのを感じる。
279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/05/09(水) 15:07:53.37 ID:nE7q8kWc0
涙がもう止まらなくなってきて、それを隠すように千歳の胸に顔を埋める。
正確には千歳が抱きよせてくれた。
綾乃「でも、歳納京子の心にあの子がいること気付いたの。敵うわけないよ、こんなの卑怯だよ」
280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/05/09(水) 23:40:08.22 ID:Rok1qktko
きてたー乙
281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/05/10(木) 01:45:49.06 ID:pG9fD9tFo
綾乃ちゃん・・・
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