過去ログ - 妹の手を握るまで
1- 20
501:以下、あけまして、おめでとうございます[sage]
2012/01/02(月) 23:03:34.89 ID:VexnY98Zo



502:以下、あけまして、おめでとうございます[sage]
2012/01/02(月) 23:57:59.45 ID:PTcnOLLeo
おいおい、冗談だろう……


503:以下、あけまして、おめでとうございます[sage]
2012/01/03(火) 00:26:21.94 ID:uBSQaCOFo
おつおつお
なんとなく百合っぽいなあという気はしてたが


504:以下、あけまして、おめでとうございます[sage]
2012/01/03(火) 00:45:19.17 ID:RVY2MB2DO
>>1乙です。

もやもやするのが好きなんだが、アマガミのを書いていた人だったとは……
納得だわ。


505:以下、あけまして[sage]
2012/01/03(火) 01:40:24.28 ID:eLdT6SB4o
すいません。それなりに書けちゃったんで出来た分だけ投下しときます


506:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 01:41:24.88 ID:eLdT6SB4o
あたしに先輩からの告白を相談してきた妹ちゃんは本当に可愛かった。何で神様はこんな可憐な生き物を創造して、あたしの側に配置したのだろう。あたしはそんなとりとめのないことを考えなが
ら妹ちゃんの言葉を待っていた。正直に言うとこの次の話はわかっていたのだ。妹ちゃんは男の子に関心がない(同性愛的な意味ではないことは委員長ちゃんに釘をさされていたけど)。妹ちゃん
は親友のあたしが先輩に恋していることを知っている。だから、あたしは何の心配もしていなかった。いや心配はしていたのだけれど、それは心配の方向が少し違っていた。あたしは妹ちゃんのこ
とではなくて委員長ちゃんのことが心配だった。委員長ちゃんは幼馴染の先輩を密かに慕っている。委員長ちゃんはあたしたちのグループとは少し距離を置いていた。むしろ、もう少し真面目で成
績のいい女の子たちとかと一緒に過ごしていた。だから、委員長ちゃんは妹ちゃんとそんなに親密というわけじゃないけど、それでも妹ちゃんとはそれなりに親しい仲といっても過言ではなかった
以下略



507:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 01:42:15.76 ID:eLdT6SB4o
それなのに。
これは当時本当に不思議だったけど、妹ちゃんは先輩と付き合いだしてからもあたしと一緒に過ごす時間を減らそうとしなかった。先輩は女の子と付き合いだすと、その子はべったりと学校の内外
で先輩にくっついている。そんな光景は日常茶飯時なほどによく見かけたものだった。でも、妹ちゃんを落とした先輩は学校で一人でいるか男の友人達と一緒にいるようになった。要は妹ちゃんが
先輩とべったりと一緒にいるようなことをしなかったのだ。それで、あたしは相変わらず妹ちゃんと一緒に過ごすことができた。いや、むしろ妹ちゃんがあたしに罪悪感を感じている分、妹ちゃん
は以前よりあたしに優しく接してくれるようになったのだ。それはあたしにとって奇妙な時間だった。妹ちゃんに彼氏ができるという最悪の結果になったにも関わらず、以前より妹ちゃんと親密に
以下略



508:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 01:43:09.08 ID:eLdT6SB4o
妹ちゃんの発言には深い意味はなかったのかもしれない。両親が要職について多忙な家庭で、兄妹ふたりきりで過ごして来た妹なら持つであろう当然の感想だったのかもしれない。
だけど。その時あたしの脳裏に突然委員長ちゃんの言葉が再生された。

『まあ、妹ちゃんもある意味あんたと同じマイノリティなのかもしれないね』

以下略



509:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 01:46:54.55 ID:eLdT6SB4o
その日は朝自宅で見た天気予報では曇りのはずだったんだけど。授業が終わり間近に迫った学園祭の実行委員会の会合が終る頃には、結構な土砂降りになっていた。あたしは、傘を持ってこなかっ
た妹ちゃんと相合傘で、いつもの仲間たちと一緒にカラオケに向かおうと校門を出ようとしていた。今日のカラオケには先輩と先輩の友だちも来るようだった。普段なら絶対に顔を出すことすらな
かったどろうけど、妹ちゃんは先輩に気を遣ったのか、あたしも行くよと言い出したのでそれに付き合うことにしたのだ。先輩達は先に行ってるみたいなので、あたちしたちはうるさいくらいに傘
を叩く雨の中を街中のカラオケに向かおうとした時だった。

以下略



510:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 01:47:31.41 ID:eLdT6SB4o
あたしはようやくその時我に返って、妹ちゃんに質問した。

「妹ちゃん、知り合いなの?」

「・・・・・・うん。お兄ちゃ、兄貴。お母さんに言われて迎えに来たんだって」
以下略



511:以下、あけまして[saga]
2012/01/03(火) 01:49:06.37 ID:eLdT6SB4o
その夜のカラオケのことはよく覚えていないけど。妹ちゃんが早く帰ろうとして、先輩や先輩の意向を忖度した周りの子に引き止められていたのはかすかに覚えている。
その時の先輩の態度はひどかった。妹ちゃんへの普段の鬱積お酒の力を借りて迸り出たみたいだった。周りに女の子がたくさんいたのも、先輩の気が大きくなった要因かもしれない。
あたしは何とか、終電前に密かに妹ちゃんをカラオケから脱出させることに成功した。

そして。自分でもどういう衝動に駆られたのかは今もわからないんだけど。何とか先輩から引き剥がした妹ちゃんをカラオケ店の出口まで送った時に、あたしは妹ちゃんにお兄さんのメアド教えて
以下略



1002Res/743.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice