過去ログ - 妹の手を握るまで
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794:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/16(月) 23:58:09.49 ID:YI7CwAnIO
言っちゃ悪いがなんというか尻窄みな感じ……


795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)[sage]
2012/01/17(火) 05:05:48.48 ID:JpkQTGWAO
おつおつ
正座してまってます


796:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/01/17(火) 07:52:28.58 ID:uorByrgGo
これ結局、兄は妹友に謝罪できてないよな
妹友がメール電話を無視してたのはあるが
直接会おうと思えば会えただろうに


797:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/17(火) 13:11:47.02 ID:3MboKgaDO
合い鍵の所在が不明な件


798:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/17(火) 15:57:52.29 ID:OA2wBxnR0
追いついた!乙です。

全部ばらしちゃえばみんなすっきりしそうな気がする……
でもそれは妹友は望んでないんだよな。
なんというか……胸が苦しくなると言うか、切なくなると言うか。
以下略



799:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/17(火) 22:19:27.56 ID:IpfYatZ3o
あたしには物心ついた頃からお兄ちゃんと二人きりで過ごした記憶がほとんどない。

お母さんはお兄ちゃんを出産した際1年間の育児休業をした後、お兄ちゃんを保育園に預けて仕事に復帰したそうだ。次にあたしたちが生まれた時も最初は同じように育児休業したんだけど、1年後に復業することなく仕事を辞めた。

お母さんはもともとファッション雑誌の編集者だったから、そもそも仕事の時間が不規則で長時間に及ぶ職種だったことに加え、この頃からお父さんも管理職となりこれまでのように育児や家事に協力できなくなった。
以下略



800:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/17(火) 22:25:00.30 ID:IpfYatZ3o
小学校も中学年になるとそろそろ早熟な同級生の女の子は男の子の噂を始めるようになったけど、当時のあたしにはまだ全然実感できない話だった。

その頃お兄ちゃんは中学受験をして私立の中高一貫校(それも男子校)に合格した。
その学校は全国的に知名度が高いわけでもなかったけれど、あたしたちが暮らしている県内では上位に入る学校で偏差値もそれなりに高かった。

以下略



801:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/17(火) 22:27:57.04 ID:IpfYatZ3o
お兄ちゃんがお風呂から出て自分の夕食をトレイに乗せて自分の部屋に戻ってしまってからは、あたしは毎晩手持ち無沙汰だった。高校生になった時あたしが友人から無口だねとかって言われたりすることになるのもこの頃一人で過ごしていた夜の影響かもしれない。一人で喋るわけには行かなかったから、あたしは広いリビングでぽつんとソファに座って毎晩テレビを見た。
毎晩それを続けていたせいであたしはテレビ中毒みたいになってしまった。見ていて決して面白いわけではないんだけど、静かな部屋に耐え切れない気持ちもあった。


小学校も高学年になると男の子の噂をする子たちが増えてきて、あたしも、誰か好きな子いるの? と友だちに聞かれることがあった。そのたびに、よくわかんないとかいないよとか返事をしていたのだけど、そのうちにそう聞かれるたびにお兄ちゃんの制服姿が思い浮かぶようになって来た。
以下略



802:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/17(火) 22:30:16.76 ID:IpfYatZ3o
お父さんとお母さんがあたしにも中学受験をするよう勧めてくれたけど、あたしはそれを断った。お兄ちゃんが受験していた頃と違って今の我が家は両親不在と言ってもいい状態だった。こんな中で家事をこなしながら受験勉強ができるとは思えなかったし、何よりお兄ちゃんが男子校にいる以上あたしがわざわざ中学受験する意味はなかったし。

近所の公立中学校に進学したあたしにも、好きだとか付き合ってくださいとか告白してくる男子がいた。中には大人びて見えた先輩もいたし同級生の普段は騒がしい男の子もいたけど、あたしには興味がなかった。いつも告白した男の子とお兄ちゃんを瞬時に比べてしまい、その心の中の競争にお兄ちゃんが負けることはなかったのだ。
こうして中学3年間を彼氏ができることなく、またお兄ちゃんとの仲が改善されることもなく過ごしたあたしも人並みに高校受験しそこそこの偏差値の第一志望の高校に入学した。

以下略



803:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/17(火) 22:47:11.25 ID:IpfYatZ3o
高校生になるとあたしはお兄ちゃんへの恋心をはっきりと自覚するようになった。他人から見ればスポーツもせず部屋にこもってゲームに熱中している大学生に過ぎないかもしれないし、あたしだってお兄ちゃんの良さを説明しろと言われてもうまく説明できなかったと思う。

でも理屈じゃなかった。幼い頃から特に親しいわけでもないお兄ちゃんしかあたしの目には入らなくなっていた。ただ、同時にお兄ちゃんがあたしのことを全く女性として意識していないこともわかっていたし、万一この恋が成就しても兄妹間の恋愛という世間一般では不毛とされる関係であることも理解するようになっていた。

高校入学後の生活は、変化の少ない生活を過ごしてきたあたしとっては、めまぐるしい生活となった。
以下略



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