212: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/21(水) 20:09:24.90 ID:KyaUPy36o
(無理に笑顔作ってんのがバレバレだろう、まどか)
ウソをつくのが下手な、正直者のまどかも播磨が好きなところである。
「それじゃあね、拳児くん」
そう言うと、まどかは早足で歩きだす。
「……」
無言でそれに続くマミ。
「待てよまどか」
播磨は、相手が急いでいるのを承知の上で声をかける。
「え? なに?」
「お前ェ、病院に行ったんじゃなかったのか?」
「それは……」
「美樹さやかと一緒だったんだろ? 暁美から聞いたぜ」
「その……」
口ごもるまどか。
「急いでいるので」
そんなまどかの言葉を遮るように、マミが声を発した。
冷たく鋭い、短剣のような声。
「巴……」
日曜日に会ったときとは、また別人のような冷たい視線。
いや、むしろ初めて会ったときと同じ目をしている。
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