294:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/24(土) 18:34:21.12 ID:UqEfXJhDo
千早は先ほどの江頭の言葉を心の中で繰り返しながら、精神を集中する。
今まで、お笑いなんて、とバカにしている気持ちが彼女にはあった。
けれども、今はもうない。
少なくとも江頭2:50という芸人の前で、お笑いを軽視することは許されないのだ。
イントロが流れる。
(最高の歌を……)
千早は気持ちを込め、歌をうたう。
心の中を吐き出すように。
そして、
《ボコボゴゴボッ!!!!》
1コーラスを歌い切ったところで江頭は浮上した。
「今日はこのへんでいいですか……」
弱々しい彼の言葉に、会場が笑いに包まれる。
しかし、笑っていられるのはここまでだった。
「ハイ、OKです!」
ディレクターのその言葉で一斉にスタッフが走る。
「早くおろして!」
「大丈夫ですか?」
数人のスタッフが江頭を抱えて水槽から下ろした。
今度は車いすではくキャスターの付いた移動式のベッドに寝かす。
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