348:年末スペシャル ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/25(日) 21:09:28.97 ID:GEEMDRZko
「そりゃ、俺には……」
「ん?」
「他に好きな奴がいるんだよ」
播磨は顔をそらし、少し照れながら言った。
律はこんな播磨を見るのが初めてだったので、少し、いや、かなり新鮮な気持ちになった。
「その、お前の好きな相手って」
「言えるわけねえだろう!」
播磨は語気を強める。
この時、律の脳内にあるコンピュータが少々オーバーヒート気味に計算を始めた。
播磨と澪は付き合っていない→それをわざわざ自分に言う→播磨には好きな相手がいる→その相手は……
(まさか、アタシ?)
興奮のためか、律の思考回路が少し、いやかなりぶっ飛んでしまったようだ。
(いや、確かに播磨とは幼馴染だし、よく知ってるし、一緒に雷魚やナマズ釣りをした仲だし。
そりゃ、播磨のことは嫌いじゃないよ。でも……)
「ん?」
改めて播磨の顔を見ると急に恥ずかしくなってきた。
「そ、そりゃあアンタのことは嫌いじゃないから、その」
「何言ってんだお前ェ」
「急にそういう風に考えろって言われたら、それは無理があるというか」
「グズグズしてたら夏休みになっちまうだろうが」
「まあ、夏休みに色々と話をすりゃあいいのかな」
「おい、田井中」
「はひ!?」
「大丈夫か。暑さでやられたか」
その時、
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