386: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/27(火) 21:35:10.13 ID:0y7Thqnno
「そりゃ、どちらも大切だと思います」
「二股か……!」
「違います」
「じゃあ何だよ」
「さやかは、小さい頃からよく知ってるし、大事な友人です。だけど、
付き合うとかは違うというか」
「違う?」
「え? はい。さやか相手だと、気を使わなくていいって思います。でも、なんか、
そのまま付き合ったら、僕、彼女に甘えてしまいそうで」
「別にいいんじゃねェの?」
「ダメですよ」
「あん?」
「これから先、もっと大変なことがあると思うんです。だから、そこで甘えてはダメというか。
上手く言えないんですが」
「いや、何となくわからんでもない」
「志筑さんは、ちょっと危なっかしいですけど、その……」
不意に、上条は俯いた。
「お前ェ、志筑のほうが好きなのか」
「いや、別にそんな。でも、右手のことを話したとき、彼女は一緒に頑張ろうって言ってくれました。
普段はボーッとしているところもあるんですけど、その時は、強い意志を感じたと言うか、そこがとても」
「ノロケかよ、くそが」
「いや、惚気とかではなく……、播磨さん」
「ケッ、そんだけ元気になりゃ、退院ももうすぐだな」
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