過去ログ - 魔法少女とハリマ☆ハリオ
1- 20
388: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/27(火) 21:37:00.12 ID:0y7Thqnno

 翌日、また彼はいつものようにまどかを迎えに行く。

「おはよう、拳児くん」

 昨日よりも幾分明るい顔で、まどかは挨拶した。

「おう、行こうか」と、播磨。

「うん」

 初夏を思わせる強い日差しの中、播磨とまどかは並んで登校する。

 仁美たちとの待ち合わせの場所に行く途中、まどかは何やらソワソワしているようだった。

「どうした」

 まどかの様子に気づいた播磨は声をかける。

「あ、あのね、拳児くん」

「ああ」

「拳児くんは、携帯持ってるよね」

「ん、まあな」

「実は」

 そう言うと、まどかはポケットから桃色の携帯電話を取り出す。

「お前、それ」

「実は、ママが昨日買ってきてくれたの。最近は色々物騒だからって」

「そうか」

「それでね、拳児くん。あの、私とアドレス交換して欲しいなって」

「いいぞ、それくらい」

「ありがとう」

「何かあった時、連絡取れて便利だからな」

「え……、うん」

 播磨も、自分のポケットから携帯を取り出す。するとまどかは言った。

「赤外線のやつ、やってみたい」

「ああ、あれか。俺、あんま人とアドレス交換とかしねェから、ちょっと待ってろ」

「私、これやるの初めてだよ」

「そうか。ちょっと待ってろ、よし」

「初めての相手があなたでよかった」

「ぶっ!」

 まどかのその言葉に、思わず吹き出してしまう播磨。

「どうしたの?」

「いや、何でもねェ。それよか、はじめるぞ」

「うん」

 こうして、播磨はまどかと携帯電話の番号とアドレスを交換したのであった。



   つづく


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
702Res/519.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice