404: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/12/30(金) 18:14:44.66 ID:1r0Rv1RGo
そんなことを考えていた時、不意にまどかの携帯電話が鳴った。
「も、もしもし? 仁美ちゃん? どうしたの、落ち着いて」
どうやら、電話をかけてきたのは志筑仁美のようだ。
「え? なに? 今どこにいるの?」
気が動転しているのは、傍から聞いている播磨にもわかった。
「ちょっと落ち着いて。今どこにいるの?」
「まどか、ちょっと代われ」
播磨はそう言って右手を差し出す。
「え? うん」
まどかはしぶしぶ、自分の携帯を播磨に渡した。
「もしもし、志筑か」
播磨は努めて低い声で電話に出る。
『その声は、播磨さんですか?』
電話越しにも、動揺しているのがわかる声であった。
「ああ、俺だ。志筑、ゆっくり息を吐いて、そして吸え」
『は〜、ふ〜』
数秒の間。
「落ち着いたか」
『ええ、はい』
「何があったのか、ゆっくり言ってみろ」
『あ、はい。その、上条さんの手が』
「手がどうした」
『治ったみたいなんです』
「な!?」
*
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