461: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/01/01(日) 18:34:13.09 ID:+2IXjtNko
播磨たちは、見滝原郊外にあるとある道を歩いている。
夏も近いので、大分日が長くなってはいるけれども、あまり遅くまで女子中学生を
連れまわすのはまずい、と思った彼は早いところ用事を済ませようと思った。
途中、まどかから、昨夜起こったことの話を詳しく聞くことができた。
佐倉杏子が美樹さやかの胸を槍で突き刺したこと。
そして、さやかはそれにも拘わらず無事であったこと。
「それで、拳児くんが今から行くところっていうのは」
「ああ、その佐倉杏子に関係のある場所だ」
「うう……」
暁美ほむらは怯えている。
「暁美」
そんな彼女に播磨は声をかける。
「はひっ!」
「怖いんだったら、帰ってもいいんだぞ」
「いいえ、そんな。私、好きでついてきてるんですから」
しばらく歩いていると、大きな教会に到着した。
いや、正確にいうと教会だった場所だ。
六年経っているはずなのに、その場所は更地になっておらず、建物の基礎がわずかに
残っていた。
「拳児くん。この場所は……」
恐る恐るまどかが聞く。
「佐倉杏子の家だ」
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